「ズルズル厳禁!」同棲解消に迷いがある時に思い返して欲しい4個
同棲生活は想像するだけなら、すごく楽しそうですよね。恋人といつでも一緒にいられて毎日がイベントのような感じがします。ですが、現実は小さな違いの連続に戸惑うことばかり。
ひとつひとつは大したことがないはずの生活習慣の違いは、積もり積もっていくと、どうしようもないイライラに変わってしまいます。加えて、お金の問題、お互いのプライベートの問題、結婚の問題など・・・。同棲を経験した人のほとんどは、好きなだけでは生活していけないのだなと痛感することになるのです。
ですが、だからと言って同棲解消を即決できるほど大胆な行動はできません。
同棲の解消と共にお付き合いも解消するのか?誰が家を出るのか?お金の問題はどうするのか?
シンプルにいくなら、この人とはやっていけないなと思えば同棲解消で決まり!となりますが、生活を共にすると、共有するものが一気に増えます。特にお金の問題は大きいですよね。そのためにズルズルと未来が見えない同棲生活が続いてしまうカップルは少なくありません。
ここでは、同棲を解消しようか迷った時に、考えてみて欲しいことを4個ピックアップしました。あなたの決断を少しでもお手伝いできればと思います。
目次
【同棲の目的は?】本来の気持ちを思い出してみよう
同棲のきっかけは人それぞれです。
・結婚生活をシミュレーションするためのお試し同棲
・マンション(アパート)の更新タイミングでの同棲
・いつの間にかどちらかの家に住むようになって同棲
・仕事が忙しいので会う時間を確保するための同棲 等
同棲を解消しようか迷った時にまず考えてみて欲しいのは、元々はどういうきっかけで同棲を始めたのか?ということです。たとえば、結婚生活をシミュレーションするためにお試しで始めたのなら、それが2年も3年も続くのは長いですし、結婚の話すら出てこなくなっているのなら、本来の目的を完全に見失っているのではないでしょうか。
日常に追われて、いつの間にか本来の目的を忘れてしまうのはよくあることですが、そのままズルズルいってしまうと、ふと我に返る時が必ずやってきます。
我に返る時というのは、たとえば自分の年齢を感じた時や、親友の結婚が決まった時などが当てはまると思います。みんなは変わっていくのに、私は一人取り残されてしまうのではないか…。そんな不安に押し潰されてしまうのです。
なぜ、この人と同棲しようと思ったのか。目的は達成できているのか、達成に向かって進んでいるのか。改めてじっくり考えてみてください。
【誰に責任がある?】パートナーを恨まない選択をしよう
同棲生活の壁にぶつかった時、パートナーに全ての責任があると思ってしまうのはあまりにも悲しいことではないでしょうか。当時は一緒に生活したいと思えたほど好きな人だったのですから。
いつまでも結婚を決意してくれない、家事をやってくれない、趣味や友達のことばかりで相手にしてくれない等など…。
確かに相手にも非があるのでしょう。ですが、見方を変えるとこんな風に自分に問いかけることもできます。
家事の分担はしっかりできていたのか?
相手の趣味や友達関係に興味を持っていたのか?
あなたにだって出来ることはたくさんあったはずなのに、「女なんて面倒くさい!」「私の時間を返してよ!」と、パートナーに全責任を押し付けて同棲を解消したなら、いつか後悔する日が必ずやってきます。
パートナーが悪いことを裏付ける理由を探すよりも、同棲を意味のあるものに、もっと楽しいものにするために、あなたに出来ることを探してください。
そして、出来ることは全てやったけれど、状況が変わらなかったのなら、その時は同棲を解消する時です。上手くいかなかったのは仕方ありません。2人の力が及ばなかった、ご縁がなかったということですから。
ここで同棲解消を潔く決断できれば、パートナーにこれまでの感謝を言えるくらいの心のゆとりを持てて、あなたも前へ進む力を蓄えることができます。誰のせいだとも思わないでしょう。ですが、ズルズルと曖昧な関係を続けてしまったら、こうはいきません。パートナーを恨み、男運(女運)がないと自分を嘆き、周りの幸せすら妬ましく思ってしまいます。
関係性は2人で築いていくしかありませんが、この関係を続けるか終わるかはあなた一人でも決められます。もちろんその後、話し合いは必要になりますが、どの道へ進むかは自分で決める!という過程が重要なのです。
いつもパートナー任せにしておいて、難しい局面にきたら責任を押し付けるなんてことは絶対にあってはいけません。
【軌道修正できる?】お互いの気持ちを確認しよう
もうしばらく関係を続けてみよう、自分に出来ることを探してみようと思ったのなら、まずは話し合いです。
自分に出来ることを探すというのは主観的な判断でも可能ですが、独りよがりになってしまってはいけないので、パートナーが何を考えているのかを知る必要があります。その上で自分に出来ることを探していくのです。
独りよがりな関わりは、パートナーに過度なプレッシャーをかけたり、見当違いなことをしでかしたりと努力が空回りするリスクが高いですから。
では、どんな風に話し合ったら良いのか、いくつかポイントをまとめてみます。
全てを理解した気にならない
何年、何十年一緒にいる夫婦だって、理解不足による喧嘩はあります。考え方や価値観は子ども時代から変わらないものもあれば、年齢や立場によって変わりゆくものもたくさんありますから、全てを理解することなんて無理なんです。
たとえば女性特有のケースだと、若い頃は子どもを欲しいと思ったことがなかったけど、30代半ばになり妊娠・出産のタイムリミットを意識するようになった時に子どもがいる生活を夢見るようになるかもしれません。
お金なんてなくても幸せになれると思っていたけど、いざ同棲を始めてみると、常に支払いに追われる状況に疲れ、お金が全てだと思うようになるかもしれません。
パートナーの価値観・あなたの価値観は、生きている限りどんどん更新されていくものです。これでいいのだと決めつけずに、生涯をかけてお互いを理解しようとする姿勢を大切にしていきましょう。
パートナーの話に耳を傾ける
自分の気持ちを聞いてもらいたい時は、当然伝えようと一生懸命になりますが、そこはグッとこらえて、まずはパートナーがどう考えているのかじっくり聞こうとする姿勢を持ってください。
この時、否定的な態度や言動は禁止です。口を挟むこともせず、パートナーの気持ちを一度しっかりと受け止めてください。
話を聞くだけでは解決には至りませんが、「聞いてくれた」という事実は、パートナーを安心させ、あなたの考えも聞いてみたいと自然に思えるような心境にさせてくれます。
話を聞いてちょうだい!とこちらに振り向かせようとするよりも、パートナーから歩み寄ってきて「話を聞かせて」と言われたらほうがずっといいですよね。
否定的な言い方は最小限に自分の話をする
自分の気持ちを話す時に絶対NGなのは、話の中にパートナーを否定する要素を盛り込んでしまうことです。たとえ、パートナーがあなたを否定するような言い方をしていても、あなたは同じ土俵に上がってはいけません。
極力、パートナーを否定する・責める・問題を指摘するようなワードは避けつつも、本音で話ができるように心掛けてください。
たとえば、パートナーがいつまでも結婚を決断してくれないことに苛立っている場合。パートナーに苛立っていると言うニュアンスではなく、なぜ苛立つのかという部分に焦点を当てるとより本音に近く、それでいてパートナーに嫌な想いをさせずに、気持ちを伝えられるのではないでしょうか。
苛立つのは、パートナーと結婚したいからであり、2人の人生設計を立てていきたいからです。あとは不安だったり、年齢的な焦りがあるのかもしれませんね。
どうして苛立つのか?という部分をかみ砕いて伝えなくてはいけないはずが、「あんたの決断力のなさには本当にうんざりする!」なんて言ってしまった日には、話し合いどころではありません。
自分の気持ちを話す時は、パートナーを肯定する表現を常に意識してみてください。そんなのストレスが溜まるよ…と思うかもしれませんが、肯定してあげることでパートナーもあなたを肯定してあげたい、理解してあげたいと言葉を選ぶようになります。
優しさは優しさを呼びますが、攻撃や更なる攻撃にしかなりません。攻撃し合うほうがずっとストレスになると思いませんか?
自分に出来ることを探す
パートナーの考えや価値観を丸々受け入れるだけでは、ただ我慢しているだけになるので軌道修正にはなりません。パートナーとあなたの違いを理解し、何を譲れるのか、何が出来るのか考えてみてください。例えば、パートナーの浪費癖が嫌だとしたら、浪費癖のひと言でまとめずにもう少し具体的にしてみましょう。
・月に3万円以上使われるのが嫌
・趣味にばかりお金を使われるのが嫌
・月5万円貯金ができなくて嫌
・何の相談もなしにお金を使われるのが嫌 等
貯金をしていきたなら、2人で目指せる目標を決めて、毎月の貯金額を決めてください。やみくもに貯金をしよう!では、節約や我慢をする動機としては弱いですから、浪費癖があるなら余計にやりがいを感じられません。
目標金額が貯まったら…と夢を語る時間も、楽しく貯金計画を続けていくコツです。
2人の間に生じた違いで、心の距離ができてしまうことはあります。ですが、違いを理解した上で、お互いが出来ること、譲れることを提案し合っていけば、自然と距離は縮まっていきます。これが軌道修正をするということです。
軌道修正は、全ての人間関係を築く上で重要な技術となります。恋人のようにとても近い存在だと、つい軌道修正にかける手間を省こうとしてしまいがちですが、近いからこそ細かなすり合わせが必要になってくるのです。
軌道修正はいつまで続けるの?
軌道修正をするのは、とても大変な作業になります。特にパートナーが話し合いを面倒と思うタイプなら、何度も根気強く伝えていくことになるでしょうし、既に気まずい関係になっているなら素直に話し合える状況ではないでしょう。
軌道修正はやろうと思えば、何十年も続けることは可能です。ですが、精神的な負担やあなたの人生設計が立てられないことを考えると、当然どこかで区切りをつけなくてはいけません。
じゃあどこで区切るのか?というのが問題ですよね。
人それぞれではありますが、ひとつの目安としては「諦めたくない」「話し合いたい」「理解し合いたい」と思えなくなったら区切っても良いタイミングなのかなと思います。
【最終結論は?】同棲解消か、それとも継続か決めよう
なぜ同棲をしようと思ったのか、本来の目的を思い返し、パートナーの考えや価値観を確認し、軌道修正も試みた。ここまできたら、いよいよ同棲を解消するのか継続するのかを決断してすることになります。
エネルギーを消耗するのは同棲を解消するという道です。一人になる不安もありますし、同棲生活で共有していたものたちを清算していくのは面倒くさい作業でしかありません。
ですが、心の中では同棲を続ける意味がないと思っているのに、継続してしまったら大切な時間を失ってしまいます。毎日少しずつエネルギーが消費されていき、未来が見えない、今日生活することだけしか考えられなくなってしまいます。
必ず、あなたの決断に沿って行動していきましょう。
同棲解消を決断!落ち着いて話し合おう
付き合う時はお互いの同意があったのと同じで、別れる時もお互いの同意があって実行に移すのが基本です。暴力を振るわれてしまう可能性があるとか、感情的になって一向に話が進まない場合はその限りではありませんが、やはり一度は一緒に生活を共にしたい、結婚したいと思ったのですから、きちんと話し合って別れるのが理想ではあります。
同棲解消の話し合いでは、次のことは最低限話し合う必要があるでしょう。
・誰が家を出ていくのか、2人で買った家具・家電はどうするのか話し合う
・家賃・光熱費・車のローンなど、手分けして払っていた毎月の支出をどうするか話し合う
・2人で貯めたお金があるなら、どうするか話し合う
・ペットを飼っているならどちらが引き取るのは話し合う
・いつ出ていくのか決める
同棲期間が長ければ長いほど、解消するにあたって決めなくてはいけないことがたくさん出てきますが、少しずつ整理していけば必ず片付きます。
感情的になるだろうなと予想できるなら、自宅以外の人目がある場所で話し合うのもひとつの方法です。
また、一度同棲解消の意思を伝えたら、話し合いが平行線であっても、準備は着々と進めていきましょう。新しい住まいを探す、一人暮らしのために貯金を始める、荷物を整理する、一旦実家に帰るなど、行動を伴うとより決意を固めていくことができます。
特に、流されてしまう性格の人は、離れて生活することをおすすめします。
パートナーがもう一度チャンスが欲しいと言ってきたら…
あなたが本気で同棲を解消する気だとやっと理解したパートナーが、慌てて引き止めてくるケースは割と多いです。もう迷いはないと言い切れるなら、このまま解消する意思を伝えてください。ですが、パートナーの必死さにもう一度頑張ってみようかなと思ったなら、継続するのもありではないでしょうか。
ただし、その時は必ず期間限定にしてください。もしかするとパートナーは問題を解決する気はなくて、お金や引越しなど面倒な話し合いから逃げているだけかもしれません。1カ月、3カ月とやり直す期間を明確に設けることで、パートナーも頑張らなくては!と、より強く思ってくれるはずです。
同棲継続を決断!これからはこまめな軌道修正を
まだ迷いはあるけれど、それでも同棲を続けた先に未来が見えてきた。そう思うなら、新たな気持ちで同棲生活を再スタートさせてください。
2人が抱えていたこれまでの問題をどう乗り越えていくかは、話し合いの中で見えてきたでしょうから、早速その日から実践してください。
新しい取り組みが習慣として染み込むまでには時間がかかりますから、2人で支え合って歩んでいきましょう。
そして、これからは距離を感じたら早い内に軌道修正するように心掛けてください。結婚すると、2人だけではなくお互いの家族や親せきも関わってきますし、子どもができたなら尚更、考えるべきことが増えていきます。
だからこそ、こまめな軌道修正が大切になってくるのです。
まとめ
同棲解消に迷いが出てくるのは当然です。パートナーの良い面もよく知っていますし、2人の思い出だって至る所にあります。それに、解消するための道のりは複雑ですから曖昧にしたくもなります。
ですが、お互いの人生がかかっているのですから、必ずどちらかに決めなくてはいけません。継続するならそのための努力をしていく必要があります。解消するなら即行動に移さなくてはいけません。
お互いを思いやって話し合いができるといいですね。頑張ってください!
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