「これって別れる理由になる?」納得してもらう&傷つけない言い方とは
浮気や暴力など、明らかな問題があるならともかく、恋人と別れるというのは、簡単にできる決断ではありません。
あなた自身もこれを別れる理由にしてもいいのか・・・と悩みますし、別れ話を切り出せたとしても相手が納得してくれないかもしれません。相手を傷つけない言い方を考えている内に、小さな嘘を重ねてしまうこともあります。
この記事は、こんな人のための内容になっています。
・別れたいけど伝える勇気がない人
・別れたいけどこれといった理由が思い浮かばない人
別れる理由で悩んでいる人は、こんなことを考えています【ケース別】
別れる理由についてあれこれ調べている人は、恐らく周りと自分を比べたいのだと思います。こんな考え方ってありなのかな?これくらいで別れてもいいのかな?と不安でいっぱいでしょう。
自分がどう見られるのかも気になりますし、相手を傷つけたくないと思うあまり、別れを切りだせない苦しさもあります。
ここでは、別れる理由について悩んでいる人の心理をいくつか紹介します。
ケース1)別れるほどの理由になるのか…?と不安になっている
恋人との時間は特別なものです。誰よりも近い存在であり、家族にすら見せない素の自分を見せることができますし、それは相手も同じでしょう。
ですが、濃い時間を過ごすとなれば、当然ずっと幸せな気持ちでいられるわけではありません。価値観の違いから衝突が起こることもありますし、相手の言動や行動に腹が立ったり、悲しくなったり・・・。近い存在だからこそ、感情のコントロールが難しくなってしまうものです。
感情が暴走したとき、ふと「別れたほうが楽になれるかも」と思うことがあります。ケンカの度に「もう別れる!」が口癖の人もいるでしょう。だけど、冷静になってみて考えてみると、別れるほどの理由になるのかが分からなくなってしまうんですよね。
楽しい時間もあれば、そうでない時間もあって当たり前。そのことをよく分かっているからこそ、私たちは葛藤します。
意外なほど小さな理由で別れを決めることも
この先もずっと付き合っていく大切なパートナーだと思っていたのに、ある日突然気持ちが冷めてしまうことがあります。
しかも、その理由が客観的に見ると、「こんなことで?」という内容もチラホラ。別れるまでいかなくとも修復できる問題では・・・とつい思ってしまいます。では、男女別に見ていきましょう。
・彼女の部屋が散らかっていた・臭かったとき
・忙しい時に何度も連絡してきたり、会いたいと言ってきてしつこかったとき
・彼女の尽くし方が重たいと感じるようになったとき
・「好き」「愛してる」を言わせようとしたとき
・すっぴんがあまりにも違っていたとき
・何の恥じらいもなく、下ネタを連発したとき
・テーブルマナーができていないと感じたとき
・他の男(芸能人でも)と比べられたとき
・優しさではなく優柔不断な男だと気付いたとき
・ケチだと感じたとき
・口ばかりで行動が伴わない人だと感じたとき
・一緒にいて疲れるなと思ったとき
・店員に対して偉そうな態度で接したとき
・体臭がきついと感じたとき
・大事な場面で嘘をつかれたとき
・束縛が激しいと感じたとき
・この人と結婚はないなと思ったとき
・自分勝手すぎると感じたとき
浮気やDVなど、明らかに別れる原因になるものは省いて挙げてみましたが、どうでしょうか。
正直「ひとこと嫌だと言えば済む話では?」「話し合えば解決の糸口が見つかるのでは?」と思うものもありますよね。たとえば、彼女の部屋が散らかっている・・・なんて、片付けるよう説得したり、一緒に片付けたりといった工夫はできるはずです。
だけどそれをせずに別れる・・・。そういうカップルは珍しくありません。
ケース2)別れたいけど理由が見つからない
「理由は特にないんだけど、別れたい」なんて、言われたほうは一生もののトラウマになりかねませんし、言うほうだって相当な覚悟が必要だと思います。
付き合う時は、これといった理由がなくても好き!でまとめて勢いで進めていくこともできますが、別れはそういうわけにいきません。
シンプルに考えてみたら答えはひとつ
別れる理由がないのに、別れを告げるというのはなかなかできません。相手からは必ず「なんで?」と聞かれますし、その時に「理由はない」なんて言えないですよね。
ですが、理由はきっと存在します。別れたいと思ったきっかけは何だったか辿ってみてください。
たとえば…
・今好きな人がいるわけではないけど、新しい恋をしたくなった
・仕事や夢など、恋愛以外のことをしたいと思うようになった など
これらは、相手を嫌いになったわけではないけど、好きではなくなった可能性が高いことを示しています。相手への恋愛感情がなくなった、もしくは恋愛そのものに興味がなくなったということです。
ケース3)長年付き合ってきた恋人と別れる理由を探している
3年4年と長く付き合っていると、情が湧いてくるものです。楽しい、幸せな思い出だけではなく、辛く大変なことを乗り越えてきた絆があります。
同棲しているのなら、思い出だけではなく一緒に買った家具や家電、雑貨など2人のものが多いはず。ペットを飼っているなら、どちらが引き取ることになるのかを争うことになるかもしれません。
その他にも、お互いの親族との関係や友達関係など、別れることで環境が激変するのが、長年付き合ってきたカップルの破局です。
深い絆があり、失うものも多い。そして長く付き合ってきたのだから、別れるには相当の覚悟と理由が必要だと考えるのが普通です。今まで当たり前に寄り添ってきたパートナーがいなくなるのを想像するだけでも辛いでしょう。別れたあとにやっぱり好き…なんて取り返しのつかない後悔に襲われるかもしれません。
こうしてみると長年付き合ってきた恋人と別れる大変さは、夫婦の離婚と変わらないように思います。
別れたいと思っても現状維持になってしまう
長年付き合ってきたパートナーと別れたいと思うことと、実際に別れるための行動を起こすことは、同じようですが全く別のものだと考えたほうがいいです。
たとえば、恋人にギャンブル癖があったとします。あなたには常にお金の心配がつきまとい、将来が見えない不安から別れたいと思うようになります。恋人のいない人生を想像してみたり、友達に愚痴を聞いてもらったりするでしょう。
ですが、ここまでは別れるための行動とはいえません。もう別れようかなと愚痴をこぼすのは、これからも関係を続けていくためのガス抜きのようになっている側面もあるからです。
別れたいと思いつつも、一緒にいる生活に慣れているから、結果的に現状維持をしようとする見えないパワーに引っ張られてしまいます。
仮にやっとの思いで別れたいと恋人に告げたとしても、ケンカしたりなだめられたり、優しくされたり、説得されたりで、頭の中がごちゃごちゃになり、結局行動に移せないということも多いです。
長年付き合ってきたカップルの別れは、別れるリスクの大きさと現状維持を好む人間の本能が足かせになってしまいます。
ケース4)本当の理由を言いたくない
別れる理由は明確だけど、そのことを相手には絶対知られたくないという人もいます。たとえば、他に好きな人ができてしまったという裏切りを告白するのは辛いですよね。体の相性が悪いといった相手に言いにくい不満も同様です。
そもそも、本当の理由を伝える必要はあるのか
言いにくい理由というのは、相手をものすごく傷つけてしまう内容であることが多いです。もしくは、明らかにあなたに非がある場合も言いたくないですよね。
ここで考えたいのは「相手をひどく傷つけてまで本当の理由を伝える必要があるのか」ということです。
この問題については、どちらがいいと一概にはいえません。
本当の理由を告げることで、あなたに幻滅し「こっちから別れてやるよ!」と相手がきっぱりと諦めるきっかけになる場合があります。
一方で、本当の理由を聞いたことで、会社にも行けなくなるくらい心を病んでしまう可能性もないとはいえません。
どんな理由かにもよりますし、相手の性格やメンタル、あなたの伝え方や態度にも大きく影響しますから、本当の理由を言うべきか否かは、時間をかけて考えていく必要があります。
どうやって別れを決断する?別れる理由をどう伝える?対処法5個
別れる理由について、気持ちの整理ができた。そして色々考えてみた結果、やっぱり別れることを決断したという人は、次のステップへ進むことになります。
次は、別れる理由を相手に納得してもらうための考え方や伝え方についてご紹介します。
目標は、”あなたが伝えたいことを出来るだけ100%に近い形で、相手に伝えること”です。
もし100%力を出し切ったとしても、相手が納得してくれるとは限りません。ですが、伝える努力をする以外に、相手の心を動かす手段はありません。
1.別れる理由に自信が持てないときは、様子を見る
別れる理由に自信が持てないなら、急いで白黒はっきりつける必要はありません。じっくり自分の内面と向き合い答えを出しましょう。自分自身と向き合っているときには、一般論や周囲の意見は切り離して考えるのがコツです。
小さなことでも無理なものは無理
”生理的に無理”という表現がありますが、これには次のような意味が込められています。
・理屈は関係なしに身体が拒否反応を示す
・本能で拒否している
要するに、「言葉では表現できないくらい無理」ということです。人によっては鳥肌が立ったり、吐き気がしたり、頭痛がしたりと、体調に影響が出る場合もあります。
生理的に無理という感覚は個人差が大きいからこそ、誰かに「こんなことで?」と言われる筋合いはありません。その人にしか分からない感覚なのですから。
仮に恋人の家が汚くて別れたいと思ったとしても、それがいけないということではないのです。
生理的に無理でも、別れを即決してはいけない
客観的に見れば大したことではなくても、あなたにとって重要なことなら、それは別れる理由に該当します。
ですが、それでもあえてやって欲しいのが、様子見の期間を作ることです。
こんな話があります。
記念日に彼氏と過ごしていたはずの友達から電話がかかってきて、取り乱して泣いています。どうしたのか理由を聞いてみると「彼のだらしない面を見て急にものすごく冷めてしまった。どうしたらいいのか分からない」ということでした。
こんな気持ちになる直前まで、結婚まで考えていた相手ですし、何より付き合って3年は経っているカップル。それでも突然恋愛感情を見失ってしまうことはあるのです。
ですが、この話には続きがあって、翌日には「なんであんな気持ちになったのか分からない。今はすっかり元通りだよ」と。
本人曰く「アノ日が近かったから、情緒不安定になったのかな?」ということでした。
仕事があまりにも忙しかったり、ショックな出来事があって落ち込んでいたりすると、人は一時的に自分を見失ってしまうことがあります。上のお話も、女性ホルモンの乱れで極端な考え方に走ってしまったのではないかと予想できますよね。
だから様子見の期間を作るのです。無理という気持ちが明日も明後日もこの先ずっと継続するものなのか、それともいつの間にかおさまっているのか。別れるのは、それが明らかになってからでも遅くはありません。
→”絶対に無理”を乗り越える瞬間はある
たとえば、タバコのニオイが生理的に無理という人がいたとします。タバコを吸っている人には絶対近づきたくないし、吸っていなかったとしても口臭や洋服に染み付いているニオイも無理・・・というくらいのレベルで嫌いなニオイです。
ですが、好きになった人がたまたま喫煙者だったら・・・。あんなに嫌いだったのに、好きになってしまうことがあるんです。
太った女性は絶対に無理だと思っていたのに、ぽっちゃりの彼女ができて人生で一番の幸せだ!と感じる男性もいれば、ダサイ男性は恋愛対象として見れないと思っていたのに、そんなことどうでもいいと思えるくらいの出会いを果たす女性もいます。
このように、絶対に無理だと思っていたことを、いとも簡単に乗り越えてしまう力が恋愛にはあるのです。
逆をいえば、無理レベルで止まってしまうのは、ご縁がなかった相手だと考えることもできます。もしくは、あなたが自分自身の殻を破ったときに、世界がガラッと変わってみえるのかもしれません。
2.別れる理由よりも、未来を想像するほうが本心に近づけることも
別れる理由としてはどれも決定打ではない気がするし、こんな理由で別れるのは自分自身としても納得がいかない。だけど、別れることばかりが頭に浮かんでしまう…。そんなときは、その彼氏(彼女)との未来を想像してみてください。
この人といて幸せになる自分が想像できないのなら、別れるほうに気持ちが向いているということです。
たとえば、恋愛感情はあるけど、一緒にいるといつも変に緊張して自分を出せないという恋人がいたとしたら、その人と5年先、10年先を想像できるでしょうか。一緒に暮らすなんてストレスでしかありません。
そんな恋人と明るい未来を見るには、一から関係を築き直すか、別れるかしかありません。
このように、未来を想像すると今どうすべきかの選択肢が見えてくることがあります。
3.自分の人生に責任を持てるか考える
定職に就かず、ふらふらとしている彼氏と付き合っているとします。その彼と別れるべきか、このままちゃんと働くように説得し続けるかと悩んだとき、こんな問いかけをしてみると答えがはっきりします。
「もし人生が上手くいかなかったとしても、彼のせいにしない?」
つまり、自分の人生に責任が持てる選択をしているか?ということです。彼が変わらなくても変わっても、自分で責任を持てる範囲で彼と一緒にいる。もしも彼のせいで…と思いそうなら、別れる理由になりますし、別れを決断しないといけないタイミングでもあります。
4.相手をこれ以上傷つけないために”はっきり伝える”
別れる理由がよっぽどひどいものであれば、本当のことは伏せるとか、嘘をつく必要もあるかもしれません。ですが、基本的にははっきり伝えることを大切にしてください。
恋人に別れたい理由を告げる際は、次のことに注意してください。
・目を合わせてはっきりと伝える
・この先もずっと気持ちが変わることはないと伝える
・期待させるようなことは絶対に言わない
特に、期待させるような言い方になっていないかは、細心の注意を払ってください。
たとえば「好きだけど別れたい」という言い方だと、相手は「好き」という部分に反応するでしょう。別れたくないから希望を持ちたいのです。
ですが、別れるときに「好きだけど…」は不要だと思いませんか。重要なのは、別れたいという意志のほうですよね。
あとは、男性が別れる理由に挙げることが多い「仕事が忙しいから」という理由も気を付けてください。仕事が落ち着けば復縁できるのかと思わせてしまいます。
あなたの意志は固く、付き合いを継続していくことはできないという姿勢を見せることが、相手の傷を最小限にすることに繋がります。
別れを告げるとは、相手を傷つけるということです。そして、伝える側のあなただって辛い思いをします。ですが、この段階がないと、次へ進むことはできないのです。
お互いにとって必要なことですから、勇気を持って言葉を選びましょう。
5.相手がどんな反応をしてもあなたに出来ることはない
あなたが伝えた別れる理由に、相手が怒る可能性はあります。泣いたり、暴れたりするかもしれません。ですが、どんな反応をしても、あなたは冷静に受け止めてあげてください。
このときに大切なのは、相手の感情に寄り添わないことです。相手が泣いたからといって別れたい気持ちが揺らぐわけではありません。怒ったからといって、何かが変わるわけでもない…。
相手には冷たいと思われるかもしれませんが、あなたに出来ることはありません。淡々と落ち着いて話を進めていき長居は無用。話が終わったら、速やかにその場を離れてください。
別れたい人と別れたくない人が、心を寄せ合うことは不可能。これは仕方のないことだと割り切るしかありません。
まとめ
別れを切り出すのは、何度経験しても慣れるのは難しいです。キレイな別れ方ができればそれが一番。でも実際は恨まれてしまったり、あなた自身が怒りを感じることもあるかもしれません。
負の感情をぶつけ合うのは辛いことですが、それが自然の流れではないでしょうか。2人の関係性が深いものであるほどに、別れには苦痛が伴うものです。
きっと時間の経過とともに、お互いの幸せを願えるようになる。そう信じて、今ははっきりと別れる理由を告げることに集中していきましょう。
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