「失恋から立ち直りたい」なら３ヶ月待とう！やる気の出し方と忘れ方

Tweet

失恋したと感じる瞬間は人によって様々です。

それぞれ状況は違うものの、失恋したと感じると、何もやる気が起こらなくなる、ふとした時に思い出して胸が苦しくなる、自然に涙が出てしまうというように、苦しくて悲しくて仕方ありません。

この苦しみは一体いつまで続くのか…と、絶望的な気持ちになってしまいますよね。

だけど、どんな感情も時間と共に風化していくから大丈夫。今は安心して悲しんでください。

ここでは、失恋の悲しみとどう向き合うのか、そして再び前を向いて歩んでいける立ち直り方についてお話しています。

失恋した時は、こんな男女差があります

失恋した時の精神状態は、一人ひとり違っていて当然ですが、男性と女性を比べてみると、こんな違いが見えてきます。

女性は心の準備が早い

女性は男性よりも勘が鋭いとはよく言われますが、この鋭さは失恋時にも活かされます。

たとえば、恋人と別れる、もしくは振られる前、女性は別れが訪れる日までに心の準備を進めていくと言われています。

自分の意志で別れるのであれば心の準備もできるかもしれませんが、相手から告げられる場合も同様に心の準備をしているのです。

心の距離が離れたらピンとくる

女性はコミュニケーション能力が非常に高く、言葉だけではなく、相手のしぐさや表情も細かく見ています。

そのため、相手が距離を置こうとしていることに、いち早く気づけるので、失恋の大打撃に備えて気持ちを整理していくのです。

失恋後の切り替えが早い

加えて女性は、大失恋をしても意外にあっさりと次の相手を見つけることができるとも言われています。

上でお話したように、失恋前に心の準備が出来ていたからこそ次へ進めるのでしょうが、理由はそれだけではありません。

女性は一人になることを極端に恐れるところがあります。一人は怖いという気持ちが、新しい恋人を探すエネルギーとなっているのでしょう。

恋人に限らず、女性は友達と何でも一緒じゃないと不安に感じる人も結構多いですよね。

男性は長く気持ちを引きずる

女性は心の準備が早い、新たな彼氏を見つけるのも早いのに比べると、男性は気持ちの整理が上手くできないということが言えるでしょう。

パートリー（イギリスの社会学者）の研究によると、失恋は男性のほうが痛手を負うということが分かりました。

これは、苦しい・辛い・悲しいといった感情への対応が苦手であることが大きく影響しています。

男性は、仲の良い友達にですら競争心を持っているので、自分の弱い部分を打ち明けられず、負の感情がいつまで経っても消化できません。

ひと言「失恋で辛い」と言える相手がいれば、楽になれるのでしょうが、それが難しいのが男性なのです。

ストーカー化に注意

まさか自分にはあり得ないことだ…と考えないで聞いて欲しいのですが、男性は女性よりもストーカーになる危険性が高いと言われています。

負の感情を処理できない男性は、長い時間この感情と付き合うことで、いつしか心が支配されていきます。

そうなると、相手の気持ちや自分の立場、周りにいる大切な人たちのことを一切考えられなくなり、ストーカー行為をしてしまうケースがあるのです。

失恋の痛みから立ち直るためのQ&A

Q　何をするにも気力が湧かない…どうしたら？

気力が湧かない時は本当に何もしたくないですが、失恋してもすぐに日常が訪れます。

仕事に行かなくてはいけないし、どんな時でもお腹は空きますからご飯を用意しなくてはいけない。お風呂も入らないと、洗濯もしないと…と、今まで普通にやっていたことが、ひとつひとつ重いんですよね。

無気力の時はどっぷり一人の世界に籠っていたいものですが、なかなかそうもいかないなら、今の自分にできそうなことから取り組んでみてください。

しっかり悲しむ

やっぱり基本はこれです。悲しい時は悲しむこと。

涙も出ない状況なら泣ける映画を観るとか、友達にいっぱい話しを聞いてもらうとか、悲しみ方は色々ありますが、おすすめしたいのは作家・宇野千代さんの”失恋体操”です。

「私の失恋は、いつでも、とても派手なんです。最大限に表現するということです。自分ひとりきりで、それはそれは眼も当てられないほど、わァわァ騒いで泣くのです。

そこにいない相手を掻き口説きながら蒲団にしがみついて一晩中、芋虫みたいに転げまわったり、セミみたいに柱につかまって、おいおい泣いたり、人通りのない裏町を恋人の名を呼びながら駆け歩いたり、それはそれは大騒ぎをするのです。

こういう失恋による体の運動を私は失恋体操と呼びます。

こうして鳥か、虫みたいになって体をよじって泣いてる間に実に不思議なことですが、なにか体の中にあった固いしこりみたいなものが発散してケロッと失恋の虫が落ちて了うのです」

ひすいこたろう／名言セラピー／ディスカヴァー・トゥエンティワン／2005年8月9日

無気力の時は、何に対してもエネルギーが湧いてこないですが、悲しみだけは例外です。自分の意志に関係なく悲しみが溢れてきますよね。失恋体操なら無気力の時でもきっとできると思います。

ポイントは、自分の全エネルギーを使って悲しむこと。全身を使って悲しみを表現してください。

特に泣くことは、とても良いストレス発散になります。

なんでも、感情が高まることによって出てくる涙は、ストレスに関係する物質が含まれているのだとか。涙はストレスの元を体外に追い出してくれるのです。

思い切り泣いた後は、疲労感はあるものの、心地よいすっきり感もありますよね。これはエンドルフィン（モルヒネと似た効果がある脳内ホルモンの一種）が増えるためです。

自然と触れ合う

自然は私たちの身体と心を優しく包み、癒してくれます。自然がいっぱいの所にいると無意識の内に深呼吸していますが、これはきっと自然の恵みを全身に取り込もうとしているのでしょう。

自然と触れ合うと、こんな効果が期待できることが分かっています。

美味しいご飯を食べる

ドラマや小説などで、落ち込んだら美味しい物を食べよう！という展開になることって多いですが、これって意外なほどストレス発散になっています。

無気力の時は、失恋という過去の出来事に引っ張られている状態です。でも、ご飯を食べるという行為は、今この瞬間を見ることができます。

今この瞬間にも、美味しいと思えるものだという感覚は、無気力になっている心に光を与えてくれます。

無気力な状態は一生続くものではありません。ゆっくり回復していくものですから、自分を責めたり、やるべきことができないことに焦ったりしなくて大丈夫。

心の安らぎを一番に考えてください。

Ｑ　時間が解決するっていうけど、いつ終わるの？

失恋した時のアドバイスのひとつとして「時間が解決するよ」というひと言がありますよね。

確かに言っている意味は分かりますし、そうだろうなとも思いますが、傷心真っただ中にいると『時間が解決って言うけどさ、一体いつまで耐えればいいの…？』と新たな絶望感を抱えてしまうことにもなりかねません。

どのくらいの時間で解決できるのかは、個人差がありますが、実はこんな話があります。

もちろん絶対という保証はありませんが、ゴール（３ヶ月で楽になる）が分かれば少し安心しませんか？

苦しくなった時に、『あと○○日の辛抱だ！』と呪文のように心の中で唱えるのも良いかもしれませんね。

Ｑ　いつまで経っても相手を忘れらないから、次へ進めない…

思い出すと悲しくなったり、ツラくなってしまうことから、一生懸命忘れようとする人もいますが、それでは逆効果になってしまいます。

ということで、失恋した相手のことを忘れたいなら、あえて積極的に思い出そうと努めてみてください。

頭の中だけで考えると、浮かんでは消え…を繰り返してしまいますから、おすすめは紙に書きなぐること。そして素直な気持ちを書くことです。

相手の好きだった部分、嫌いだった部分…と、自分の気持ちを書き出していけば、気持ちの整理が出来ますし、後で読み返した時に自分の気持ちを客観的に見つめられるでしょう。

また、ふと思い出してしまった時は、考えてはいけないと抑えつけようとせずに、自然に任せて思い出してください。

時間の経過と共に、思い出そうとしても思い出せなくなる瞬間が必ずやってきます。

大失恋をしたはずなのに、数年も経つ頃には『あれ、あの人の名字なんだっけ？』なんて重大な情報すら忘れてしまう人もいるんですよ。

Ｑ　相手が他の人と付き合い始めたことを知り、気持ちの整理がつかない…どうすれば？

片思い中の相手、もしくは元カレ（元カノ）が他の人と付き合う…。その事実を知った時のショックは計りしれません。

そういう状況に直面すると、今すぐ諦めるべきなんだ…と焦ってしまうものです。

ですが、諦めるのは選択肢のひとつであって、実際は他にもあります。

あなたがどうしたいのか、相手とどうなりたいのかで、気持ちの整理の仕方は変わってきますので、まずは自分の気持ちを確かめてみましょう。

諦めて次へいく

他に相手が出来たと知り、興味がなくなって冷めたというのが理想ですが、現実はまだ好きな気持ちを抱えつつ諦める人のほうが多いと思います。

好きな気持ちを振り切るために、合コンに参加しまくったり、デートしたりと一生懸命他の異性を見ようと努力するでしょう。

次へ行こうというエネルギーがあるなら良いと思いますが、無理はしないでくださいね。

相手が別れるのを待つ

結婚していないのなら、まだチャンスはある。そう考える人もいます。

待ち方については人それぞれです。

例えば、内心では別れるのを待ちながら、友達として恋愛相談に乗ってあげることで信頼度を上げておき、別れた時にすっとすき間を埋めるように慰めてあげるという待ち方があります。

恋人ではないものの、友達として側にいられる幸せはありますよね。

ただ、いつ別れるか分からない状況下で、しかも恋愛話を聞かされる立場を選ぶのは、かなりの覚悟が必要です。

特に、予想に反してお付き合いが順調に進んでいった場合の葛藤は大変なものがあると思います。『人の不幸を願うなんて…』という感覚に陥って苦しくなってしまうこともあるでしょう。

積極的にアプローチして奪う

奪うという選択肢はおすすめできません。

いつまでも２番目のままだったり、アプローチした結果、身体だけの関係になってしまうかもしれません。

何より、他人の幸せに割って入るわけですから、人を傷つける覚悟がないと選べないです。

仮に上手くいって付き合えることになったとしても、奪った経験がある人は、奪われることを非常に恐れるものですから、それって結局幸せとは言えないですよね。

自分の気持ちが冷めるのを待つ

次へ行こうという努力はしないけど、もう相手とどうこうなりたいと思わない。今は恋愛以外で生きていこう…という選択肢です。

人は辛いことがあると逃げようとするのが普通ですから、これを実践できるなら、とても強い人なのでしょう。

人生は恋愛が全てではありません。

今まで恋愛に使っていた時間を他のことに充ててみると、色んな刺激を受けて自分が成長できると思います。

ただ、この選択肢を選ぶタイプの人は、前へ進もうとするあまり、自分のネガティブな気持ちを無視してしまうところあるので、気を付ける必要はあります。

Ｑ　近くに相談する人がいないんだけど、どうしたら良い？

プロの相談機関を利用する

失恋して、一人で落ち込む時期を過ぎると、誰かに相談したいという気持ちにもなります。

そんな時、周りに相談できる人がいないというのであれば、相談機関を利用するのも一つの手段です。

プロの相談機関であれば、的確なアドバイスをもらえるかもしれませんし、話すだけでも苦しみや辛さが和らぐものです。

今では、２４時間３６５日いつでも、匿名で利用できるサービスもあります。
例えば、exciteお悩み相談室なら、１分で１００円～となっており、メール相談（１通８００円～）もできます。

公式サイトから、相談したいカウンセラーを選べるという点も相手が見えて安心します。

ネットを利用する

Yahoo!知恵袋や教えてgooは、匿名で相談できるサービスですが、利用したことはありますか？

実際に利用したことはなくても、誰かの書き込みを読んだことはありますよね。こうしたネットサービスに投稿して相談相手を探すのも有効です。

心ない回答をするユーザーも一部はいますが、とても参考になる考え方や情報をくれるユーザーもいます。

ただし、相談内容は個人が特定されない程度に留めておいてください。住んでいる地域や、状況を細かく説明するのは避けましょう。

失恋すると、やたら周りの異性が素敵に見えるらしい

失恋はとても辛い経験になりますが、その一方でこんな話をよく聞きませんか？

「別れたばかりなのに、気になる人ができてしまった…」

失恋直後に、別の異性に興味を持つと罪悪感を覚えるものですが、それは心理学で説明できます。

特に、失恋した時に異性に慰められたりすると、その相手を好きになりやすいとはよく言われますよね。

こうした状況は、恋愛の対象が広がることで、今までとは違った人間関係を築くチャンスにもなるでしょう。

新しい出会いはあなたの都合の良いタイミングでは訪れません。いつも突然ですから、失恋したばかりなのに…なんて考えて否定するのはもったいないです。

好きかどうかの結論は急がなくてもいいので、純粋にコミュニケーションを楽しむところから始めてみましょう。

失恋した時はショックや不安、悲しみなど、色んな負の感情が交差してとても辛い思いをしますが、失恋は怖いものではありません。

マイペースで失恋を乗り越えた時、『あの経験があったから、今があるんだな』と心から思える日がきっとやってくると思います。

それまでは、気持ちを楽にすることを一番に考えて、周りの力を借りながら一日一日を生きていきましょう。

すると、前進している実感がなくても、振り返ってみればいつの間にか前に進んでいるんだなぁと感じることができます。

Tweet