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「恋愛にときめきって必要?」女にとっての幸せはどっちか考えてみた


恋愛や結婚に「ときめき」はどれくらい必要なのでしょうか。

・恋人はいるけど、ときめきがないから幸せを感じられない・・・
・ときめきを感じた事がない自分は冷めすぎなのか・・・と不安
・ときめきと安心感はどっちが重要なんだろう・・・

色々な考え方がありますが、やはり人それぞれですからあなたの心のままに楽しんでいけたら一番良いのだと思います。

ですが「ときめきというものを感じてみたい」「自分の感情に振り回されない恋愛をしたい」という事であれば、元々の恋愛体質を変えていく必要があるので、心のままに・・・とはいきません。

ときめきとは一体、何なのでしょうか。そして意図的に引き出す事はできるのでしょうか。

ときめきがないと幸せになれない?

ときめき→ドーパミン

脳科学者の中野信子先生が、ときめきを「ドーパミンの分泌」で説明しています(参考:脳科学が明かす「ときめき」の正体)

ドーパミンとは、異性から何らかの刺激を(言葉や視覚など)与えられると分泌される脳内物質。

やる気が出る・爽快感が得られる・目的達成のために集中力が高まる・・・等の役割がありますが、ここでは「快楽によって脳の活動を一時的に麻痺させる」という作用が大きく関係します。

私たちはドキドキ・ワクワクした感覚が欲しくてときめきたいと思うものですが、実はもうひとつ重要な意味があって、それは「子孫を残すため」です。

大きなテーマへ話がズレてしまいましたが、ドーパミンで麻痺させる事には私たちの心を満たすためだけではなく、もっと深い意味があるのです。

本能のままに突き進むから子孫を残せる?

冷静に考えてみると、子どもをつくるって怖いなと思った事はありませんか?

別の命がお腹の中にいて10ヶ月間守るという使命があって、出産にはものすごく強い痛みが伴う事を知っている。そして、育てていくにはたくさんの体力・時間・お金が必要になる・・・と、数え切れないほどの大変さが予想できます。

もちろんそれに勝る幸福感があるのだろうとも思います。ですが、そればかりは実際に子育てを経験してみないと本当の意味で理解するのは難しいですよね。

出産までの肉体的負担は女性特有のものですが、それ以外は男性にも等しく責任が課せられます。こうした重圧や理性から一時的に開放されるのがドーパミンによる麻痺です。

人間の脳は進化しています。強くなった理性というハードルを乗り越えて子どもをつくるには、ドーパミンの分泌が必要不可欠なのです。

年齢と共にドーパミンは減少していくのが普通

一般的には思春期あたりから20代前半までがドーパミンの分泌量が多いと言われていて、年齢と共に少なくなっていきます。

だから若い頃はもっとドキドキしてたのになぁ・・・なんて思うようになるんですね。

ですが、いくら自然の摂理とは言え、ときめきを求める気持ちは消えてなくなるものではありません。

確かに年齢と共に、ときめきを感じにくくなるのは避けられませんが、感じにくくなるだけであって、感じる方法はちゃんとあります!

大切なのは、脳に刺激を与えること。自分にどんどん変化を与えていきましょう。

ときめきを意図的に引き出すための11個の方法

ときめきは必ずしも恋愛に直結するわけではありません。

興奮や緊張、恐怖心を感じている時の胸の高鳴りも、ときめきとよく似ているので、振り返ってみれば「あれは勘違いだったな」と思う事も多いでしょう。

ですが、ときめきの感度を上げる練習はやっておいて損はありません。勘違いから始まる恋愛だってあるのですから。

過去の恋愛を振り返ってみてください。今思えば、勘違いや思い込みもたくさんありませんでしたか?時々恥かしい思いもしたでしょう。だけどそれでいいんです。

恥かしい思いをしない恋愛なんて絶対にあり得ないのですから、行動あるのみ!と心得て、ときめきをどんどん作り出していきましょう。

①ドキドキな状況を作る

人は緊張や恐怖等のドキドキをときめきだと勘違いする事があり、吊り橋効果はその代表的な事例です。

男女が一緒に先生に怒られたところ、お互いに好きな人として意識するようになったという話は有名です。

怒られる→怖いというドキドキを2人で共有する事で、ときめきだと勘違いしたのです。

普段、優等生キャラで通してるのだとしたら、たまにはお酒を飲みすぎてはしゃいでみるとか、いつもは行かないような大人なバーに行ってみるとか、異性と一緒にいる時は積極的にドキドキする状況を作ってみてください。

②恋愛映画を観る

誰でも知っていると思いますが、やはり誰でも知っているだけあって、恋愛映画は良い刺激になります。

どうせハッピーエンドになるんでしょ?と分かりきっていても、キュンキュンするものです。

特にあなたと近い世代・近い境遇の人が主人公だと、感情移入しやすいと思います。

③芸能人にはまってみる

俳優・アイドル・歌手・モデル・芸人の中にタイプだなと思える人はいませんか?もしいるなら、その人の作品や出演しているTV番組、雑誌、ライブなんかをチェックしてみてください。

遠い存在である事が、返ってあなたの妄想力をかきたて、ときめきを思い出させてくれるでしょう。

妄想は、100%自分に都合の良いストーリーを作ってみてください。

こちらもベタですが、女性ホルモンの活性化にも役立って、お肌がイキイキしてくるという思わぬ効果も期待できます。

④キレイなもの・可愛いものを見る

ときめきを感じるのは、異性に対してだけではありません。美しい景色や、子犬がじゃれ合っている姿を見る事でもキュンキュンするものです。

⑤運動する

運動すると、体全体に酸素を送ろうと心臓が早く動いて、心拍数も上昇します。

そして、同時にドーパミンも分泌されますので、運動するだけでときめきと似たような気持ちになるという事が分かっています。

ある実験によると、運動前に好印象を抱いている人と顔を合わせる→運動する→運動後も顔を合わせると、より良い印象を持つという結果になったのだとか。

顔を合わせるまではいかなくても、運動前に連絡を取るくらいならできそうですよね。

既にお付き合いをしているという事なら、一緒に汗を流す習慣を作っていくと、ときめきが起こりやすい状況になります。

ちなみに、嫌い・苦手な人に対して同じ事をすると、運動後はより不快な気持ちが増してしまうそうです。

体を動かすのが苦手という人は、30分くらいウォーキングするだけでも効果が期待できるでしょう。

⑥いつもと違うデートをする

付き合いが長くなるほどに、デートや食事のパターンは決まってくるものですが、これを少し変えてみるだけでも良い刺激になります。

⑦思い出話をする

今はときめきがなくなっているとしても、片思い中の期間や、付き合う事になった瞬間、初デートの日など、過去を思い返せば、自然とドキドキしてきます。

一番良いのは2人で思い出話を楽しむ事。とても素敵な時間になるでしょう!

⑧キスの回数を増やす

キスにはこんな効果があります。

・ストレスが溜まると分泌されるコルチゾールが減少(ストレス解消)
・テストステロンが作用する(性欲が高まる)
・セロトニンやドーパミンが分泌される(幸福感)

女性であれば、ついさっきまでイライラしていたのにキスひとつで嘘みたいにフッと消えた経験はあると思います。

男性にとっても、もっと親密になりたいとか、性欲が刺激される事に繋がります。

⑨触れ合う時間を増やす

セックスレスのカップルは珍しくありません。

女性は自分から言い出しにくいでしょうし、こんな事をやってみたい・こんな事はやりたくないという気持ちを、なかなか正直に言い合えないというすれ違いが、セックスレスになった理由のひとつとだと思います。

日本では、40代夫婦の約59%、30代の夫婦でも約45%がセックスレスだという調査結果が出ています(参考:アンファーの夫婦愛と頭髪に関する調査2016)。

※セックスレスとは特別な事情がなく1ヶ月以上性交渉がないカップル・・・と定義されています。

恋人とのセックスレスに悩んでいるなら、いきなり回数を増やすのも難しいと思いますので、触れ合う事から始めてみましょう。

後ろからハグしてみたり、不意打ちのキスをしてみたり、手を繋いでみたり、髪をなでてみたり。できそうな事から試してみてください。

⑩「ありがとう」のひと言も意外な効果が

あなたは感謝の気持ちを言葉にできる人ですか?

普段「ありがとう」と言わないなら照れくさいかもしれませんが、言われたほうだけではなく、この言葉を発したあなた自身も心が温まる優しいひと言です。

ありがとうを言う時には、相手があなたのためにやってくれた事を必ず思い出しますから、言う度に相手の心遣いを実感できて気持ちが高まります。

⑪あえて距離を置く

すれ違ってばかり、最近ケンカが増えたというカップルなら、距離を置く時間を作ってみるのも大切です。

一緒にいる時間が長すぎて、お互いの大切さに気付けていないのかもしれません。

ときめきを重視するほど、恋愛が上手くいかない説は本当?

ときめきは、恋愛をより楽しむためにも、子孫を残すためにも必要らしいという事は分かりました。

ですが、こんな指摘もあります。

「ときめきを重視する人の恋愛は上手くいかないらしい」

そう言われるのは何故なのでしょうか。

刺激がないと満足できないから

毎日刺激的な恋愛をしている人はそうそういません。何でもない平和な一日を生きていくのが普通で、たまに刺激があるという生活が普通ですよね。

ですが、ときめきこそが恋愛だという考えの人は、平和な一日を「退屈な一日」としてカウントします。

つまり、長く付き合ってきた恋人と過ごす時間を退屈だと解釈するので、遅かれ早かれ恋愛感情が失われていってしまうのです。

そうなると、別れる事になったり、浮気をして新たな刺激を求めるようになり、一人の人と長くお付き合いができません。

しかもこのタイプは、ダメ男に捕まってしまうリスクもあります。不幸な状況なのに、それが刺激的でときめいているのだと勘違いしてしまうのです。

ときめきの賞味期限は3年くらいだから

ときめきは恋愛ホルモン(PEA)が脳内で分泌する事で起こります。

分泌されている間は胸が高鳴ったり、性欲が強くなる、集中力が高まる、興奮を促すアドレナリンが分泌される等、心地良い高揚感で満たされます。

ですが、この状態は約3年で落ち着いてくると言われています。

3年経つと、恋愛ホルモンの代わりに、安心感や幸福感、穏やかな気持ちを促すβエンドルフィンやセロトニン等が分泌されるようになります。

ときめきを重視していると、このタイミングで別れを決意する事が多いです。

ドーパミンが過剰分泌されるとこんな問題も・・・

ときめきを感じると、ドーパミンが分泌されるとお話しましたが、このドーパミン。実は依存症状を引き起こしてしまう事もあるんです。

ドーパミンの分泌は、恋愛のときめきだけではなく、食事や喫煙、アルコールを摂取する時にも起こります。

気軽にドーパミンを分泌できる事から、自制心が効かなくなり、いつの間にか、過食症に悩まされたり、ヘビースモーカーになったり、アルコール依存症になったり・・・といった危険もあるのです。

ときめきを重視している人は、異性への依存心が強い傾向があります。これはドーパミンの過剰分泌が原因になっているかもしれません。

ストレスや欲求をそのままにしていない?

ドーパミンの過剰分泌は、セロトニンの減少によって起こります。セロトニンは心の穏やかさや理性を維持するためには必須の物質です。

ドーパミンだけだと暴走してしまうし、セロトニンだけだと論理的な思考で固まってしまう。だからこの2つの物質でバランスを取っているのです。

ですが、セロトニンはストレスを溜め込んでいたり、自分の欲求を封じようと必死になっていると、どんどん消費されていき、やがては尽きてしまいます。

そうなるとドーパミンの暴走は止まらなくなり、周囲の事を考えられずに、今まで我慢していた欲求を発散するようになってしまいます。

女性は男性と比べると、セロトニンの量が少ない事が分かっていて、何かに依存しやすいと言われています。


 

恋愛にときめきなんて不要だ、ときめきを追いかけていると失敗するというのは、こういった理由があるからです。

やはり何事もバランスが取れている事、適度である事は大切ですね。

男性にはときめきが必要ない?

女性が主役の少女漫画や恋愛映画、恋愛小説等では、ときめきから恋が始まるというのは、お決まりのパターンですよね。

女性から見ると男性も同じようにときめきを求めていると思いがちですが、男性が一番に必要としているのは別。

男性が求めているもの、それは「癒し」です。

ORICON STYLEの恋人にしたい女性有名人ランキング(2016年)によると、1位綾瀬はるか、2位新垣結衣、3位有村架純と、癒し系といわれる人がトップ3を占めている事からも分かります。

もちろん、男性もときめくという感覚を知っています。好きな人の事を思うとドキドキするのも女性と同じ。ときめきは一切不要という訳ではありません。

ですが、男性が一番に求めるのは、ときめきではなく癒しなのです。

なぜ癒しを求めるのか?

今では、共働きをする夫婦も増えてきました。ですが、子どもを持ちたいと考えた場合、妊娠・出産・子育ては女性に役割分担の割合が大きくなります。

そうなると、男性は女性よりも稼がなくてはという意識が強く持っています。共働きやイクメンが普通になっても、経済的な責任を担うのは男性であることは昔と変わりません。

女性が思っている以上に、男性はこの重圧と闘っていると思ってください。

どんなに自分に合っている仕事をしていても、疲れやストレス、緊張の中で頑張ってきたのですから、家は癒しを求める場所であって欲しいと思うのが男性の本音なのです。

男性は容姿を一番見ているとも言われていますが、それは初対面の時であって、結婚を考えるなら心を落ち着ける居場所を作ってくれる女性を求めるようになります。

女性に癒しを感じる時

ところで、男性はどんな場面で癒されるなぁと感じるのでしょうか。考え方や感覚は、男女間に大きな違いがありますから、ズレがないか確認しておきましょう。

細かい事は気にしない/怒るというよりも笑顔で注意してくれる/甘えてくる(頼る)/男性の意見を否定しない/動きやしゃべり方がおっとり(ゆっくり)している/どこか抜けている/子供が好き/肌がキレイ、髪がキレイ/ナチュラルメイク

性格が一番に影響しますが、見た目や話し方にも関係しています。

癒し系の女性がものすごくモテた時代もありましたが、それは今も変わっていなくてこれから先もずっと続くものなのでしょう。

結論:ときめきは必要!そして意図的に引き出せるものである!

ときめきがなくても恋愛はできます。穏やかで平和な毎日を送る事ができるでしょう。

ですが、一人の人と長く過ごす結婚生活を視野に入れると、ときめきがあるのとないのとでは、困難に立ち向かう時のパワーが違ってきます。

例えば、生活するためにはお金が必要ですが、夫がリストラされてしまったら・・・と想像してみてください。この苦難を乗り越えるためには、この人と一緒にいたい、幸せになりたいという気持ちを強く持つ事が、大きなパワーとなります。

「一緒にいたい」「幸せになりたい」は、ときめきから芽生える気持ちではないでしょうか。

年齢を重ねていく内にときめきは減っていくと言われていますが、年齢だけが原因ではなくて、いつの間にか冒険しなくなった事も影響しています。

何歳になっても、新しい事へチャレンジする気持ちを持ち続けてください。ときめきもいつまでも失わない素敵な大人を目指したいですね。

ただし・・・恋愛はときめきが全てではありません。穏やかで平凡な日々も幸せの形だという事も忘れないでくださいね。


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