「独身は不幸?」「独身だから幸せ?」幸せな生き方&考え方とは
結婚は幸せの象徴だといわれてきましたが、それはまだ過去の話にはなっていません。結婚が全てではない流れがある今でも、30代後半~40代くらいになると独身=不幸という目で見られることは多いです。
気にしないと心の中で唱えつつも、周囲の発言や態度で内心焦っている独身の方。ここでは結婚するしないにかかわらず、幸せな生き方について考えてみましょう。
目次
日本人の幸福度がまた下がったらしい【世界幸福度ランキング】
幸せは目に見えてわかるものではありませんし、定義するのも難しいですが、国連が2018年・世界幸福度ランキングというものを発表しています。
(文化や宗教の違いも大きい上に、幸福という目に見えないものを数値化しているのですから、そんなのデタラメだと考える人もいるかもしれませんが、ひとつの目安にはなるでしょう)
それによると日本は54位。去年は51位で順位は下がってしまいました。調査対象国は156カ国ですからすごく低いというわけではありません。ですが、世界的に見ても暮らしやすい国だといわれていて、この結果というのはちょっと考えさせられる部分はあると思います。
ちなみに、日本以外のランキングはこのようになっていました。
2位:ノルウェー
3位:デンマーク
・
18位:アメリカ
・
54位:日本
・
57位:韓国
・
86位:中国
未婚者が不幸に見られるのはどうして?
未婚者としての人生もあるのだと認識は広まってきてはいるのですが、まだまだ日本には「結婚は絶対にするべき」「結婚は幸せの象徴だ」といった考えは根強く残っています。そのため独身でいることは結婚とは対極にあるものだと受け止められ、独身=不幸となってしまうのです。
若者を中心に、結婚しない選択もありだと思いつつも、根っこには結婚してこそ幸せになれるという概念も残っています。あなた自身もそうではないですか?
この根っこが顔を出さずに生きていけたら結婚に縛られることはありません。ですが、ある変化で結婚願望あるなしにかかわらず、結婚に押しつぶされそうになってしまいます。
変化というのは、たとえば次のようなものです。
年齢
若い内は独身でいることを本人も気に留めませんし、周囲も仕事やプライベートを充実させているのだろうと受け止めてくれます。ですが、”結婚しない”選択をしているのだと思われるのは若い内だけです。
年齢を重ねていくにつれて、次第に周囲から「結婚できない人」と見られるようになり、なぜ結婚しないのか?という目で見られます。性格が悪い人なのか、ギャンブル中毒やアルコール依存のような大きな問題を抱えているのか・・・と、人間として致命的な欠陥を抱えているかのように見られてしまうのです。特に女性は子どものこともあって、男性の比にならないくらいの重圧を感じていると思います。
周囲の圧力が影響して、これまで結婚願望がなかった本人ですらも、根っこにある結婚すべき思考に基づき、焦りや悩みを抱えるようになってしまいます。
いくら気にしないように心がけても、周囲の目はやはり完全に無視することはできません。
親の年齢も影響する
親が年老いた時に心配になるのは、やっぱり我が子の将来です。親が亡き後、子どもが孤独に生活していることを想像し、結婚して欲しいと願うようになり、急かしてきます。
自分たちが元気な内は子どもの自由にさせてあげたいと応援してくれる親も多いですが、年を取るにつれ心配する気持ちが募っていくのでしょう。
事故や病気
事故や病気で身体が思うように動けなくなった時、独身であることが急に怖くなるというケース。普段は自由を謳歌していて気にも留めなかったのに「このまま一人で死んでいくのだろうか」と想像し、怖くなってしまうのです。
彼氏にプロポーズして欲しいなら病気で弱っている時に、手厚く看病してあげると効果的だと言われるのはこのためです。
結婚する必要性を感じにくくなった現代では、身体的・精神的なダメージを受けた時にはじめて結婚願望が自覚することが多いです。
独身生活を満喫するためのコツ5個
結婚する意味なんて考えても分からない
結婚は掘り下げて考えていくほどに、する意味が分からなくなっていくものです。それも当然のことで、結婚生活をある程度予想はできても、どういうものなのかは実際に経験してみないと分かりません。
情報収集や想像では限界がありますから。独身の人が結婚する意味を見出すなんて、非常に難しいこと。「結婚する意味は人それぞれであり、結婚してからでないと分からないもの」です。恋愛だって同じですよね。
ただ、誰にでも共通することでいえば「結婚生活は人間的な成長を促す」とはいえるでしょう。
育った環境や考え方など、違っていることだらけの2人が協力して生活していくのは、簡単にはいきません。数え切れないほどの葛藤や衝突の中から、他者と深く関係を築くことができ、逃げることのできない結婚生活の中で問題への対処能力を引き上げていく。そして、自分の命は自分ものだけではないのだと気付かされます。
それが「人間的な成長」です。
独身である今は、結婚する意味を探すよりも、今より5年ほど年を取った自分、10年くらい年を取った自分を想像してみるほうが自分の気持ちに近づけます。
想像した生活が、独身では成せないものであれば結婚はあなたにとって必要であるといえます。今の生活の延長を想像したならこのままでいいということになります。
そして想像するには、色々な価値観に触れる必要があります。自分とは違う人の話や生活に触れてみることはとてもいい刺激になります。たとえば、子どもといる生活を想像したことがないのなら、子どものいる家庭に触れてみるのです。
多様な生き方に触れていくと、今自分に必要なのは仕事なのか、お金なのか、友達なのか、それとも婚活することなのか・・・。あなた自身の道が見えてくるでしょう。
結婚しない不幸よりも、独身でいることの幸せを数えよう
私たちの人生は一度きりですから、結婚する道と独身の道を同時進行で進んでいくことはできません。だからこそ、大切なのはどちらを選ぶかではなく、選んだ道で幸せを探すこと。選ばなかった道を悔やんでいる時間はありません。
独身生活にはどれほどの幸せやメリットがあるでしょうか。そしてあなたは今の環境を最大限活かしている、満喫しているといえるでしょうか。
結婚した人が幸せとは限らない
既婚者の全てが幸せに見えますか?当時は愛し合って結婚したはずの2人が最後はドロドロの離婚劇を繰り広げたり、家庭と仕事の両立で苦労したり、自分の時間が全く取れなかったり・・・。結婚しても幸せになるとは限らないのです。
結婚は、ひとつの道のスタート地点に立っただけ。夫婦が常に細かい軌道修正をしつつ、力を合わせてひとつひとつの問題と向き合っていく努力、そして幸せを見つける感度を高めなければ、結婚しても幸せを感じることはできません。
結婚した人の中には、依存心で相手を選び、不安と孤独の中で生きている人もいます。孤独感は独身か既婚かにかかわらず、誰もが抱える可能性があるのです。
独身生活を充実させた先に結婚がある?
恋人が欲しいと必死になって合コンに参加していた頃は全くモテなかったのに、もう一生一人でいる!と決めて仕事に打ち込んでいたら、急に異性から声をかけられることが多くなったという話を聞いたことがあると思います。
これはドラマといった架空の設定ではなく、実際にもよくあること。
恋人探しに必死になっている時は、「恋人ができれば幸せになれるはず」とある意味、まだ見ぬ相手に依存した状態だと思います。この依存している中でいくら努力をしても、相手からすると重たい存在にしか思えません。
ですが、今を充実させている人は自分だけではなく、周囲も楽しくさせるパワーが宿ります。それが魅力的に映り、結果としてモテるようになるのです。
幸福感は人と比べた先にはない
幸せは自分の中にあるものであって、人と比べるものではありません。比べてばかりいると、他人の不幸に喜びを感じるようになってしまいます。それってとても悲しいと思いませんか。
幸せは自分の中にしかない事実に気付くことができると、周囲の勝手な憶測や心ないアドバイスに惑わされずに生きていくことができます。
まとめ
あなたも含め、日本人の大多数が結婚は幸せの象徴であるという考えを根っこに持っています。ですが、結婚は幸せの象徴ではなく「かつての標準的な生き方」です。日本は標準的とか、これまでの文化、みんなと同じであることを重視する傾向が強いですよね。それが一概に悪いとは言えませんが、この”普通の枠”に息苦しさを感じるのもまた事実。自己肯定感も失われてしまいます。
独身でもいいし、結婚してもいい。社会人になってから学校に通ってもいい、同性を人生のパートナーに選んでもいいというように、多様性を自分の中にもっと広げていけば楽に生きていけます。幸せだと感じる瞬間も今よりもっと増えていくでしょう。
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