「結婚するなら子供が欲しい」男性に知ってもらいたい子作りの知識イロイロ
男性は若い女性と結婚することで何歳になっても子供を持てる可能性はありますが、女性の場合そうもいきませんよね。
医療が発達してきたとは言え、年齢を重ねれば妊娠しづらい体になっていくのは事実ですし、母体と胎児の健康も心配です。
また、子育てにはかなりの体力を要しますから、そういう意味でも子供を作るなら若い女性を妻に選んだほうが良いのでは……と思うのが自然でしょう。
ですがご存じの通り、日本は晩婚化の時代です。
男性の平均初婚年齢は30.8歳、女性だと29.2歳が平均です。(図:結婚に関する意識/厚生労働省/2012年)
1950年と比較すると、明らかに年齢が高くなっていることが分かります。
また晩婚化に伴い、初産の平均年齢も高くなっていますし、今後も上昇していく可能性は高いでしょう。
実際、婚活の場でも30歳以上の女性はたくさんいますが、いつかは子供が欲しいと思っているのなら、確認しないといけないのは女性の年齢だけではありません。
ここでは、男性にぜひ知っていてもらいたい妊娠の知識についてまとめています。
目次
女性は35歳を過ぎたら妊娠しにくい?
結婚相談所などの婚活サービスでは、どんな女性と結婚したいかを伝えることができます。
ゆくゆくは子供が欲しいと思っている男性は、35歳以上は高齢出産になるから…と、それよりも若い女性を希望することが多いようです。
確かに、女性は年齢を重ねていく内に妊娠する可能性が低くなります。
子供を作るために女性の年齢を意識するのは最もですが、35歳=高齢出産という基準については、どんな根拠があるのでしょうか。
卵子の減少
35歳以上の女性が妊娠しづらくなると言われる最大の原因は、卵子の数が減少していることが挙げられます。
男性は精子を毎日つくることができますよね。
ですが、女性は違います。
誕生した時には既に原子卵胞と呼ばれる”卵子のもと”になる細胞が200万個ほどあって、この細胞は減る一方で増えることはありません。
しかも、こんなにたくさんあるのに、排卵されるのは厳選された優秀な卵子だけですから、生涯で400~500個しかありません。
年齢と共に卵胞の数が減少していき、やがて閉経を迎え、妊娠できなくなるという仕組みになっています。
卵子の老化
卵子は年齢と共に老化していくのですが、この老化も妊娠が難しくなる原因になっています。
ただ、卵子の老化は年齢だけではなく、喫煙、痩せすぎまたは太り過ぎ、食生活の乱れ、糖尿病や高血圧の診断を受けた、無理なダイエットを繰り返した…等、生活習慣上の問題も大きく影響しています。
女性の体は、35歳を迎えたらいきなり妊娠が難しくなるのではなく、長い時間をかけて少しずつ変化していくものです。
加えて個人差も大きいですから、年齢が全てではないということを覚えていてください。
女性の高齢出産、どんなリスクがある?
35歳を過ぎてからの妊娠は、母体と胎児にこのようなリスクがあります。
また、子供がダウン症や心疾患を持って生まれてくる可能性も、若い人よりは高くなると言われています。
ただし、高齢出産は問題ばかりでもありません。
金銭的・精神的なゆとりがある中で妊娠期間を過ごせますし、子宮癌のリスクが減少することも研究結果として現れています。
また、高齢出産を迎えるにあたって細かな部分にも気を配って準備していく人が多いですから、生活習慣の改善により健康な体を作ることができます。
男性の年齢も関係しています
妊娠した女性の中でも世界最高齢は59歳なんだとか。
それでも十分驚きですが、男性に至っては何と96歳が最高なんです。
このことからも分かるように、男性は高齢になっても子供は作れる可能性は高いと感じますが、実際には男性の年齢も妊娠に影響します。
子供が欲しいということであれば、女性の年齢だけではなく、自身の年齢も考えて行動していく必要があります。
男性も年齢と共に精子の老化が進行していき、受精する可能性が徐々に低くなります。精子の量が減ったり、運動量も徐々に低下していきます。
具体的な年齢は、実は女性と同じで35歳を迎えたあたりから。
41歳あたりは更にぐっと低くなり、45歳以降はまた更に……という感じで、子作りに影響するのです。
また、妊娠が難しくなるだけではなく、流産のリスクがあったり、子供が自閉症や発達障害といった障害を持って生まれてくる可能性は、若い男性よりは高くなると言われています。
男性が原因で妊娠できない可能性もあります
1998年と古い情報ではありますが、WHOが発表した不妊の原因についての数字を見てください。
女性に原因がある:41%
男性に原因がある:24%
どちらにも原因がある:24%
原因不明:11%
女性側に何らかの原因がある確率のほうが高くなっているものの、男性も24%という数字が出ていて、具体的な原因として考えられるのはこういったものがあります。
・無精子病:精子を作ることができない
・精子死滅病:精子が死んでいる、もしくは受精能力がない
・精子過剰病:精子の数が通常(2000万程度)の2倍以上あるため、精子が正常な形をしていない
・ED(勃起障害):性行為が出来ない、または上手く射精出来ない
男性の不妊原因は、女性と同じく年齢からくるものもありますが、やはり生活習慣も関係しています。
しかも、本来であれば健康に良いとされるものも含まれているので注意が必要です。
例えばサウナ。健康や美容に良いですが、頻繁に通っていると精子が減少してしまう可能性があります。
精子は熱に弱い特性があり、サウナの温度に耐えられず死んでしまいます。
男性の睾丸は体外にありますが、これは精子が死滅しないようにできた合理的な仕組みです。
人間の平均体温は36度くらいですが、精巣は34度が適温ですから、睾丸は体の外について温度を下げているのです。
あとは、ブリーフやボクサーパンツもおすすめできません。
締めつけが強いと、精子が弱ってしまい、男性ホルモンの分泌が上手くいかなくなってしまいます。
長時間の入浴/長距離を自転車で移動する/膝の上にノートPCを乗せて作業をする/スマホをズボンのポケットに入れる/喫煙する/アルコールを過剰摂取する
といったことが、精子の死滅や減少に繋がってしまうので注意が必要です。
下着はトランクスにする/規則正しく睡眠を取る/精力をアップさせる栄養素を摂る/軽い運動(ウォーキング)をする/精力がアップする食生活を送る
精力アップが期待できる栄養素&食材としては、マカ(サプリメント)、亜鉛、アルギニン、ビタミン類、牡蠣、ニンニク、山芋、ウナギなどがおすすめです。
不妊治療は女性だけではなく、男性が受ける可能性もあるということを覚えておいてください。
最後に……子供を作らないという選択肢について
今の時代は、結婚をするかしないかの自由があります。しないという選択肢が尊重されるようになってしばらく経ちますよね。
そしてもうひとつ。子供を作らない選択肢について。
結婚すると、親や周りから子供はいつ?…と、子供を作ることが前提の質問をされる流れは今も変わらないと思いますが、以前よりは理解はしてもらえるようになりました。
何故子供を作らないのか?という点は、結婚を目標にしている人からすると、気になるのではないでしょうか。
特に、いつか親になるのかなぁと漠然に思っているなら、子供がいる人生とそうでない人生の間で揺れ動いていると思います。
子供を作らないと決めた夫婦はどんな理由があって、そう決断したのでしょうか。
・自分自身が辛い人生を歩んできたので、子供に同じ思いさせたくない
・子育てをする中での人間関係に自信がない、避けたい
・子供がいる幸せよりも心配のほうが大きい
・自身の親子関係が悪い
・子供を育てても老後が安心とは限らない
・経済的なゆとりがない
・仕事に専念していたい
・出産が怖い
・結婚が遅かったので、体力に自信がない
・子供が苦手
・今の生活が気に入っているから
・親になる自信がない
一部を除き、ほとんどが今の生活を守るために決断したんだろうなという印象を受けます。
ですが、子供を作らない選択をしたことには満足しているものの、『いつか後悔する日がくるのだろうか…』という不安もみなさん少なからずあるようです。
また、夫婦どちらかの気持ちが変わることもあるでしょう。
どちらかがやっぱり子供が欲しいと願うようになり、そこから埋められない溝が出来てしまうケースもあります。
経済面やライフスタイルが変化していく中で、気持ちが変わる可能性は十分にありますよね。
ただ、年齢は待ってくれないので、そこが難しいところなのです。
子供のことも考えてパートナーを探すとなると、行動に移すのは早いに越したことはありません。
出会える機会がなかなかない人は婚活サービスを利用してみたり、気になる人がいるなら積極的に関わりを持つなどして、結婚に繋がる行動を増やしていきましょう。
そして婚活中の人へ。
子供が欲しいなら年齢は重要ですが、お互いの気持ちも同じくらい…場合によってはそれ以上に重要になることもあります。
あなたが既に婚活を始めていて、年齢だけで会う会わないを決めているとしたら、次はぜひ、まずは会ってみることを大切にしてください。
子作りは、お互いの気持ちがひとつにならないことには成立しませんから、色んな質問をしてみましょう。
いつまでに欲しいですか?
何人欲しいですか?
どんな環境で子育てをしたいですか?
などなど、年齢だけでは分からない情報もたくさんあります。
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