【デキ婚は幸せになれる?】男性のリスクと女性のリスクを考えてみよう
もし友達からデキ婚するという報告を受けたら驚きつつも「おめでと~!」と祝福する言葉が自然に出てくると思いますが、これがひと昔前だったなら・・・。『え?結婚はまだなのに?』と問題視する人のほうが多かったでしょう。
デキ婚が肯定的に捉えられるようになったのは、多様な生き方が認められてきたということ。とても素晴らしいと思います。ですが、命を授かった重みや人生がガラッと変わってしまう一大事であることは昔から変わりません。
このページでは、男性側のリスクと女性側のリスクを中心にお話しています。デキ婚について改めて考えてみる機会として活用してもらえたらと思います。
目次
予想外の妊娠は、産まなくても人生が大きく変わる
妊娠が分かるとまず迫られるのは、産むか産まないかの選択です。命がかかっている重大なことだから時間をかけて考えていきたいのに、そうもいきません。
まずは2人で話し合わなくてはいけない
2人の間で産む・産まないの意見が分かれてしまうと、きっとものすごく動揺すると思います。
予想外だとしても、授かった命が大切だということは重々承知のうえで、経済的な問題や年齢、子育てや結婚への覚悟など色んな側面から考えたときに、今はどうしても育てられないと結論を出す人もいます。
自分が未熟なために子どもを育てることができないと判断するのは悪いことではありません。ですがとても辛い選択です・・・。
デキ婚の道を選ぶにしても、想像を超える大変さが現実となって押し寄せてきます。子どもを育てることに対する覚悟が足りなかったと愕然とすることもあるでしょう。
ですが、2人で課題をひとつひとつクリアしていくことは、親になるための道を一歩一歩進んでいるということ。かけがえのない時間を過ごしているのです。
人工妊娠中絶という選択肢
人工妊娠中絶ができるのは22週未満までと法律で決められています。お腹の赤ちゃんが育っていくほどに、女性の体の負担は大きくなってしまいますから、出来るだけ早く決断しなくてはいけません。
ここで産まないという選択をするなら、元の生活に戻ることはできます。ですが、中絶した事実は心の中にいつまでも残ります。特に女性は短い期間でもお腹の中に赤ちゃんがいる経験をしたのですから、精神的なショックは計り知れないものがあります。
なぜちゃんと避妊しなかったのか・・・と、激しい後悔が襲い、子どもの命を奪った重みは一生忘れられません。
周囲の理解で勇気が湧いてくる
中絶の経験者は、産みたい・育てたいという気持ちもあった人が非常に多いです。それはそうですよね。大切な恋人との間にできた子どもなのですから・・・。
産むか産まないかの決断を迫られたとき、周囲の言葉は2人の心を大きく揺さぶります。特にお互いの家族がどんな言葉をかけてくるかは大きいです。
今はデキ婚を後押しするような言葉をかけてくれる可能性が高いです。
家族の協力があると、予想外ではあったけど産みたい!育てたい!という勇気も湧いてくるでしょう。
「普段から話し合う習慣を」恋人と最低限話し合ってほしいこと3個
避妊をちゃんとしていれば無関係というわけにはいきません。セックスをしている以上、コンドームを装着していてもピルを飲んでいても、妊娠する確率は0%ではありませんから。普段から恋人とは「今赤ちゃんができたらどうする?」と話し合っておく習慣を作ることは大切です。
特に話し合って欲しいのは次の3個についてです。
1.デキ婚はあり?なし?を話し合う
もし赤ちゃんができたら結婚しようねという意見で一致しているのなら、心の準備はある程度できているのだと思いますし、今の恋人と人生を共にしたいという気持ちも固まっているのでしょう。
この場合は、経済的な基盤を整えたり、どう子育てしていくかを具体的に話し合うことで落ち着いて妊娠発覚の日を迎えることができるでしょう。
ですが、デキ婚ではなく順番を守りたい、子どもは欲しくないということであれば、とにかく避妊を徹底することが重要になります。
女性はムードに流されて避妊なしのセックスを受け入れてしまったということがないように、男性は無責任に女性を扱うことがないように、くれぐれも注意してください。
2.男性と女性、それぞれのリスクを把握する
妊娠のリスクはその多くが女性にあります。中絶する場合は精神的に大きなショックを受けますし、当然身体的にも負担がかかります。その理由はある程度は把握していると思いますが、もっと具体的に想像してみましょう。
産む選択をした場合も、10ヶ月間子どもを育てていく責任を抱え、行動も制限されますので、仕事を休む必要も出てきますし、日常生活も今まで通りにはいきません。
さらに、出産時には妊産婦死亡のリスクだってありますし、出産後は子育てに追われる毎日が続きます。
こうした事実を男性はどれほどリアルに受け止めているでしょうか。もし軽く考えていて避妊を疎かにしているなら、今すぐ考えを改めるべきです。
そして、男性に主にかかるリスクについてもお話しておきましょう。男性は家族を養っていく責任というのが大きいです。今の収入で家庭を守っていけないなら、転職活動をするなり副業をするなり、とにかく急いで安定した生活基盤を作らなくてはいけません。
共働きで頑張るとしても、女性は妊娠しているのですから出産して子どもを保育園に預けられる時期になるまでは、経済的な責任は男性一人で背負っていくことになります。
3.結婚する時期、子どもを産む時期について話し合う
まだ先のことだと思っていても、お互いが結婚適齢期を迎えていて、いずれは子どもが欲しいと思っているなら結婚について話し合う機会を持つことも大切です。
高齢出産の件数が増加傾向にありますが、医療の発達によって元気な赤ちゃんを産めるサポート体制が整っています。ですが、それでも高齢出産のリスクが大きいのは変わりません。
ですから先延ばしはせず、いつかは・・・なんてぼんやりした展望でもなく、2人で具体的に話し合う機会を持つことはとても大切なのです。
もし、お相手かあなたのどちらかが子どもは欲しくないということであれば、その時はまた別の話し合いが必要になります。
いずれにしても、早い段階で話し合っておくに越したことはありません。
妊娠すると、産んでも産まなくても人生は大きく変わります。
デキ婚は幸せになれると思う?
順番は違っていようが、予想外に授かった子供だろうが、子供を育てる素晴らしさ・幸福感は経験者しか分かりません。
兄弟や親戚、友達の子どもの成長を目の当たりにして、感動したことはありませんか?ついこの間までハイハイしかできなかったのにつかまり立ちを披露されると、親でなくても胸にくるものがあります。
子供は親にたくさんのことを教えてくれますし、幸せをくれます。産む決断をしてよかったというデキ婚カップルは大勢います。
ですがデキ婚は、大急ぎで自分たちを成長させなくてはいけません。恋人から夫婦、父と母に短期間でなっていくわけですから、その大変さは半端ではありません。
この成長する過程の中で、お互いを責めあったり、彼氏彼女の恋愛関係から抜け出せなくなったとしたら、その時は幸せとは思えない状況に直面するでしょう。
実際、デキ婚は離婚率が高いですから、覚悟して立ち向かっていかないと家族としての絆は育てていけません。
デキ婚は幸せになれるのか?
その答えは、大急ぎで2人の関係性を家族に変えていけるかどうかにかかっています。
2人で悩んで、身近な人に質問や相談をして、勉強して、想像して・・・。あらゆることをやり尽くすつもりで、デキ婚について考えてみましょう。
まとめ
デキ婚に対するイメージがよくなってきたことが後押しとなって、予想外の妊娠でも産もう・育てようという勇気が湧いてくる人は多いと思います。そういう意味では、デキ婚が珍しくない時代は生きやすくなったといえるでしょう。
ですが、避妊に対しての意識が低下しているのだとしたらそれは重大な問題です。理想は母体の負担が少ない若い内に生活基盤を整えて、望んだうえで妊娠をすることですよね。
できるだけその理想に近づいていくために、今できることは何なのか考えていきましょう。
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