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「結婚するのは老後のため?」将来が不安になったときの考え方


結婚は何のためにするのか?と質問すると様々な答えが出てきますが、その中には「老後に一人では不安だから」と回答する人も結構多いです。老後のために結婚・・・なんて夢も希望もないなと思うかもしれませんが、気持ちとしてはちょっと分かりませんか?

病気で一人寝込んだりすると『あぁ・・・このまま死ぬのかな・・・』なんて考えるとどうしようもなく怖くなります。普段は独身生活を謳歌しているのに、体の自由がきかなくなると孤独に飲まれそうになってしまうものです。

この記事は、孤独な老後生活が待っているのではないかと不安を抱えている人に向けての内容になっています。

大変なことも多いのに、人はどうして誰かと一生を過ごす契約をするのでしょうか。

独身も既婚も同じ?老後に抱える問題とは

独身であっても既婚者であっても、老後の不安を挙げるといくつか出てくるもの。まずは具体的にどんな問題が起こりうるのか考えてみましょう。

話し相手がいない・孤独死・犯罪?孤独な老後が怖い

老後のために結婚したい人は、孤独への恐怖をリアルに感じたはずです。きょうだいや仲の良い友達が結婚した時や親が亡くなった時、自分自身の衰えや健康問題に直面したときなど、自分や周りの環境が大きく変わると老後への不安が押し寄せてくることがあります。

実際、話し相手が近くにいなくて寂しい思いをしている高齢者の方は増えているといいますし、孤独死についてもニュースに取り上げられることが多く社会問題化しています。

しかも、近年では薬物や暴力沙汰、万引きといった高齢者の犯罪が増加傾向にあって、これも孤独な生活が大きく影響しているといわれています。

熟年離婚の増加

老後のために結婚したいと努力している人にとっては辛い現実ですが、熟年離婚は全体の17%にも上るというデータがあります。20年以上一緒に生活してきて、これから本格的な老後に差しかかるというタイミングでの離婚・・・。理由としては次の4つが多いです。

・女性も稼げる時代になり、旦那といるストレスに耐える必要がなくなったから
・子どもが独立して一緒にいる理由がなくなったから
・年金制度の改正により厚生年金を分配できるようになったから
・浮気に苦しめられたから

我慢に我慢を積み重ね、離婚することは心の中で決まっていたものの、タイミングを慎重にうかがっていたら熟年といわれる年齢だったということなのでしょう。

旦那さんは老後の夫婦生活のために仕事に励んできたのに、いざ定年退職の日を迎え帰宅すると離婚届をつきつけられた・・・というケースもあったのだとか。

旦那さんからすると寝耳に水な状況でしょうが、奥さんは仕事人間の旦那にずっと我慢してきて、積もり積もったストレスを離婚で発散させるしかなかったといいます。

家庭には見向きもせず、仕事を頑張っていれば役目は果たしていると考えている男性がもしいるのなら、考え直したほうがよいかもしれません・・・。

子どもが経済的・精神的に自立できていない問題

最近では老後だけではなく、若者の問題が取り上げられることも多いです。ワーキングプアや就職難による貧困化、子どもが働けない・働かない問題もあります。

子どもがいつまでも経済的に自立しないために、高齢を迎えた親の貯金や年金が命綱になります。

就職支援やニートの方向けのサポートは色々ありますが、身内だけで抱えているケースも多いために、経済的・精神的に苦しめられてしまいます。

老後破産の危機

老後は退職金と年金でのんびり穏やかに暮らせる・・・という時代は変わりつつあります。

普通に定年まで勤め上げた男性が経済的に厳しい生活を強いられるというケースは珍しくありません。病気になってしまったら、闘病が長くかかってしまったら、大金が必要になります。

少子高齢化に伴って年金の給付水準も下がっていくしかない状況下で、経済的な負担はどんどん重くのしかかっていきます。

生活保護を受ける水準に達しているものの保護を受けずに苦しい生活をしている高齢者のことを「老後破産」と呼び、NHKでその現実が放送されたことがありました。

今後はこの老後破産状態の高齢者が増えていくといわれています。

経済的に苦しくなると、人付き合いもできなくなってしまいますから、より追い詰められるという悪循環に陥ってしまうのです。

結婚した自分を想像してみてください

想像してみてください。老後のために結婚した自分の姿を。老後と呼ばれるのが65歳、あなたが結婚した年齢が30歳だとした場合、ここから35年もの間、夫婦として共に生活していくことになります。

病気や事故でパートナーが若くして命を失うかもしれませんし、介護生活が早く訪れるかもしれません。

子どもを育てるという大きな責任を2人で背負っていかなくてはいけませんし、お互いの親の同居や介護問題もあるでしょう。浮気問題に直面することもあれば、価値観は考え方がぶつかってしまうのも数え切れないほどあります。

もちろんそれだけではありません。夫婦生活は本当にたくさんのことを同じ方向に向かって歩んでいかなくてはいけません。このベクトル合わせは話し合いで済む日もあれば、大ゲンカに発展することだってありますから、大変のひと言では片付けられないくらいの苦労があります。

これらのことを全て「老後のために」と言い聞かせながら、何十年も夫婦生活を送っていけるかといえば、それが厳しいのは明らかですよね。

深い愛情があっても、夫婦生活は一筋縄ではいかないのですから、「老後」だけが理由で結婚することはできないと思ったほうがよいです。

老後に向けて備えておくべきこと・考えておくべきこと

結婚が老後の不安を拭ってくれるとはいえませんが、若いうちから老後に向けて準備できることはあります。

老後資金は何年分必要なのか考える

いつお迎えがくるのかは誰にも分かりませんが、平均寿命から老後資金は何年必要なのか考えることはできます。厚生労働省の調査によると、男性の平均寿命は80.98歳、女性は87.14歳であることが分かりました。

60歳に定年退職した場合、退職金や貯金、年金に頼る生活は20~27年くらいにもなります。平均寿命以上生きることも十分あり得ますから、30年40年と長生きできればそれだけ出費は増えていきます。

平均年齢を参考に、何年分の資金が必要になるか考えてみましょう。

ひと月あたりの生活費を知る

金融広報中央委員会が実施したアンケート調査によると、老後の生活費はひと月あたり27万円、年金とは別に準備しておくお金は約2000万円が平均として出ていました。

生活水準を今よりも下げていけばもっと少ない生活費でも暮らしていけますが、病気になると治療費・入院費も必要になりますから、ゆとりを持って資金は用意しておかなくてはいけません。

また、今なら27万で十分な生活を送れたとしても、実際に老後を迎える数十年後には物価が上昇していることも想定しなくてはいけません。物価が上がったとしても年金が比例して上がるわけではありませんから、やはり貯金額は老後生活を大きく左右します。

生涯現役でいられるよう健康的な生活を送る

高齢になっても働くことができれば貯金と年金だけに頼らない生活を送ることができます。一般的には60歳~65歳が定年とされていますが、それは社会が決めた基準であって、働きたい元気な高齢者もたくさんいます。

60歳までに老後資金を貯めるというのは難しくても、定年制という考えをなくすことによって貯金ができなくても経済的な問題はかなり軽減されます。それに働くことによって社会との繋がりがもてますし、たとえ一人暮らしだったとしても孤独を感じずに暮らしていけるといったメリットもあります。

定年後の就職先については、たとえば次のような選択肢があります。

・これまで働いてきた企業に再雇用してもらう
・シルバー人材センターに入会して仕事を探す
・広告や求人誌で仕事を探す
・知り合いに紹介してもらう
・ハローワークで探す など

シニア生活は無理のない範囲内で働き続けることで、経済面だけではなく精神面にもよい影響を与えてくれます。若い内から不摂生な生活習慣を改め、健康に留意して生活していくことを大切にしてください。

いきなり全てを変えようとするのではなく、長く続けられることを少しずつ・・・を心がけましょう。

現在の生活習慣を見直す

何事も積み重ねが大切ですから、現在の生活習慣をしっかり見直していきましょう。無駄遣いを減らせないか、ストレスを上手に解消できる方法はないか、仕事の激務を軽減できないか、カビやダニの発生を防ぐためにこまめな掃除ができているか・・・など、よくない習慣を改めていこうとする努力も大切です。

貯金計画をしっかり立てる

収入を増やすことは可能なのか、節約することは可能なのか、資産運用はできないか、生命保険や損害保険を見直せないかなど、貯蓄を増やすための取り組みも若いうちから始めておくと安心です。

貯金の方法については、星の数ほどあるのでは?というくらいたくさんありますので、効率的に貯められて自分に合った方法を探すべくしっかり勉強していきましょう。

まとめ

老後の問題は、結婚して夫婦で取り組んでいくこともできますが、独身のうちからできることもたくさんあります。

老後のために婚活するというよりも、老後のための準備を着々と整えていきながら、それとは別のところで婚活を頑張るというのが理想ではないでしょうか。

結婚さえすれば・・・ではなく、結婚したらしたでやるべきこと・壁はたくさん出てくるものです。心からこの人だ!と思える人と一緒になれて、穏やかな老後を過ごせたなら最高の幸せですよね。


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