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「結婚するなら婿養子がいい?」男性にとってのメリット&デメリット


女性がお嫁に行くのはすんなり受け入れられますが、男性が婿養子になる場合は「なんで?」と聞かれることは多いです。婿養子はそこまで珍しくはないにしても、事情がないと選択しない道ではありますから、そういう意味では珍しがられるのだと思います。

婿養子という形に興味がある人、彼女に婿養子が結婚の条件だと言われた人は、婿養子としての一生について考えるべきことがあります。特に、デメリット面は気になるところ。肩身が狭いとか嫁の立場が強すぎるとか色々噂はありますが、どんな感じの生活になるのかシミュレーションしていきましょう。

【婿養子とは】具体的にどんな人が婿養子と呼ばれるの?

婿養子になったと報告したら、友達にマスオさんとからかわれたという人がいます。確かに、婿養子と聞いてパッと思い浮かぶ有名人の中に「マスオさん」はよく挙げられるかもしれません。

ですが実はカレ。婿養子ではありません。

婿養子は、女性側の姓を名乗るだけでは成立しない

入籍する際には、どちらかの姓を選択することになっていますよね。もしあなたが女性の姓を名乗ることを決めたのなら、「戸籍筆頭者」は女性ということになります。

※戸籍筆頭者:戸籍の一番目に記載される人のこと

女性側の姓になることが婿養子だと思っている人は少なくありませんが、姓を名乗ることになっただけでは、跡取りになったわけでもなく、女性側の家と相続関係を結んだわけでもありません。この場合は、女性側の家に嫁ぐという表現になります。嫁ぐとなると義両親との同居を思い浮かべるでしょうが、同居を選択しない人もいます。法的に定められた形ではないものの、この形は「婿取り婚」「婿入り」などとも呼ばれています。

女性側の姓に改姓するだけでは婿養子ではないことは、理解してもらえたでしょうか。

では、婿養子とは何なのか?ということですが、これについては「女性側の両親と養子縁組をして、入籍する」ことが条件となります。

女性側の親と養子縁組を結ぶことで跡取りとして扱われますし、義両親の法定相続人になります(とはいえ、実の親とも親子であることに変わりないので、両方の相続人ということ)。また、戸籍筆頭者は男性になること、義両親の扶養義務が発生することも付け加えておきます。

婿養子を選択する背景には、女性側の家の存続や財産相続・家業などが関係しています。女性が嫁ぐことは、結婚するなら自然の流れですが、特に理由がなく婿養子を選択する人は少ないといえるでしょう。

磯野さんとフグ田さん

ところでマスオさんの話に戻りますが、彼は「フグ田マスオ」さんですよね。当然奥さんは「フグ田サザエ」さんですし、息子も「フグ田タラオ」になります。

マスオさんは、サザエさんの家に住んでいますが、改姓したわけではないので、婿取り婚には当てはまりませんし、当然婿養子でもありません。

彼は婿養子のマスオさんではなく、サザエさんの家族と同居しているマスオさんなのです。

【婿養子のメリット】一般的な嫁姑問題には巻き込まれない

婿養子の条件が理解できたところで、メリットとデメリットを通して、もう少し詳しくお話します。メリットは最大限に、デメリットは最小限にするにはどうしたらいいのでしょうか。

母親と奥さんの板ばさみで悩むことは少ない

女性が嫁ぐという形で結婚すると、どうしてもあなた(男性側)の両親とうまく関係を築いていく必要性が出てきます。気が合い仲良くやっていけるなら、夫の出番はありませんが、そうでない場合も多いです。

料理の腕をチェックされたり、やることなすこと全てに文句をつけないと気がすまない、夫婦関係にまで干渉してくる、子供の教育方針に口を出してくる、連絡もなくいきなり訪問されるなど、こうした行為のひとつひとつに奥さんはストレスや我慢を溜め込んでいきます。

お姑さんからしたら、親切でやっていることで、自分の家のことを教えてあげている気持ちでいるのかもしれませんが、素直に受け入れることができない何かがあるのでしょう。

このように、世の中の多くの既婚女性は、嫁姑問題で頭を抱えていると言いますが、旦那さんもその中に入っていく必要が出てきます。奥さんには「お義母さんをどうにかしてよ!」と言われ、実の親からは「うちの嫁はどうなってんの!」と板ばさみになってしまうことも多いのです。

本当ならお嫁さんの肩を持ちたいところですが、実親の言い分を完全に無視することもできないのが辛いところです。

・・・と、ここまでは一般的な結婚をした場合によく起こる問題です。

婿養子になれば、奥さんは実の親と一緒にいる時間のほうが長くなりますから、よくある嫁姑問題に巻き込まれずに済みます。女同士のいざこざは本当に怖いですから、それが回避できるというのは大きなメリットといえるでしょう。

遺産を相続できる

婿入りだと遺産を相続することはできませんが(遺言があれば別)、婿養子ならそれが可能です。そして、実の親御さんとの親子関係も変わりませんから、両家の相続権が発生するということになります。

お金の心配をしなくていい

女性側の家業を継ぐために婿養子になった場合、経済的な心配をせずに生活していける可能性は高いです。家を建てるなど大きなお金が必要になった時にも義両親から援助してもらえることも多いです。

世の中の一般的な旦那さんは、住宅や車のローンなどに追われるように生活しなくてはいけないという時代ですから、お金の面で恵まれるのはありがたいことです。

【婿養子のデメリット】仲がこじれるとどこにいてもストレスを感じるように

義両親と関係がこじれたら最悪だし、気を使う

奥さんとの仲は良好だけど、義両親との関係がうまくいかずに頭を抱える婿養子は大勢います。たとえば、同じ家に住んでいるのに挨拶すら返してくれないとか、跡取りになるために色々教えてもらっているものの義父のやり方に納得できない、奥さんの親族にいい顔をして気疲れするとはよく聞く話。婿養子としての悩みが大きすぎて、中にはウツ病と診断された男性もいるそうです。

もし、ここで妻が絶対的な味方になってくれたら心のよりどころになるでしょうが、妻と妻の家族VS夫という関係性になることも。そうなると、妻に対しても不信感が芽生えてしまうでしょう。

婿養子は義両親と一緒に住むケースも多いですから、職場でも家でも気が抜けないとなると、少しの息抜きもままならない環境で生活していくことになってしまいます。

扶養義務が発生する

婿養子になると相続権だけではなく、扶養義務も発生します。

扶養義務とは、対象となる人が病気やケガで経済的に自立して生活できなくなった時に、支援しなければならないという義務です。もちろん実親に対する扶養義務もありますから、大きなプレッシャーがかかります。

離婚する場合は苦労が多い

婿養子という立場で離婚する場合、離婚届を提出して終わり・・・というわけにはいきません。妻側の両親と養子縁組をしているため、離縁届の提出も必要になります。後々トラブルが起こらないように離婚届よりも先に離縁届の提出のほうが先です。

更に子供がいる場合は、戸籍を移す手続きをしなくてはいけませんし、財産分与や慰謝料の話し合いもスムーズに進まないケースも多いです。

夫婦の財産については通常の流れで財産分与は可能ですが、離縁する際の財産分与については義両親が財産を渡さないと言うなら、それに従うしかないのが今の法律です。

【婿養子の覚悟】彼女と結婚する条件が婿養子だったらどうする?

ここまで婿養子に関する基本的なことを紹介してきましたが、どうでしたか。現在彼女のご両親と良好な関係を築けていて経済的なメリットも大きいなら婿養子も前向きに考えられるでしょうが、そうでない場合はデメリットばかりが駆け巡ってしまうでしょう。

最後に、もしも彼女が婿養子を提案してきて、それを受けるとしたらどんな心の準備が必要なのかまとめておきます。

話し合いと相談は必須

あなたの実のご両親は恐らく女性に嫁いでもらうことを想定しているでしょうから、婿養子の話がきたことは早めに相談しておきましょう。ご両親の考えは大きく影響しますから、あなたの気持ちも交えてじっくり話し合ってください。

また友達に話を聞いてもらうことも大切だと思います。特に婿養子として暮らしている人の話は細かいところまで婿養子の実態に触れることができますから、勉強になります。

色んな人に相談して、色んな価値観に触れ、あなたなりの答えを出していきましょう。

家のしきたりや考え方を確認する

同居なのか別居なのかは非常に気になるところで、彼女の両親が同居を望んでいて婿養子になるなら、同居する道を選ばなくてはいけないでしょう。あなたに拒否権がないとは言いませんが、拒否するとかなりこじれてしまうのは確かです。

同居の件だけではなく、彼女の実家ならではのしきたりやルール、文化といったものを彼女から出来るだけ詳細に聞き出すことも大切です。中にはカルチャーショックを受ける内容もあるかもしれませんが、基本的には従うのが婿養子の努め。新しい文化の中で生きていけるのか、改めて考えてみましょう。

男のプライドはいい意味で捨てる

婿養子になると、義両親が金銭面での援助を積極的に申し出てくることもあります。その時は「男は自分で稼ぐべきだ」と考えるよりも、ありがたく受け取ったほうがスムーズに事は進むでしょう。

婿養子には財産を相続する権利もありますから、甘えてもいいと考えてみて。義両親が高齢になってきたら今度はあなたがサポートすることになるのですから、持ちつ持たれつの関係といえます。

婿養子になると金銭面だけではなく、男としてのプライドが傷つく場面に遭遇することはあるでしょうが、いずれも男であることにこだわるよりも柔軟性を持って対応したほうが解決は早いです。

心の準備をいくらしたところで、実際に婿養子としての生活が始まってみないと分からないことは多いですが、最低限これだけは覚えていて欲しいというものを3つ挙げました。

まとめ

婿養子になるにしてもそうじゃないにしても、一番大切なのはあなたと彼女が協力して生活していけるのかということ。何でも話し合って、問題や困難なことが起こっても2人で乗り越えていけるのなら、婿養子があなたに致命的な問題を運んでくることはないでしょう。

いつでもお互いがお互いの一番の味方でいられる夫婦関係が、やっぱり理想ですよね。


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