「恋愛は面倒、だけど結婚はしたい!」という人へ
恋愛って幸せな事、楽しい事もたくさんありますが、一人の人間と心を通わせる難しさもあります。
特に、一人の人と長く付き合って別れた…という経験があると、次の恋愛が面倒に思えてしまうもの。
最近では芸能人が交際せずに結婚したという話を時折耳にしますが、『面倒くさい恋愛期間をすっ飛ばして結婚できるなんて、羨ましい…』なんて思う人は少なくないでしょう。
マイナビニュースの調査によると、交際ゼロ日婚がアリと答えている人は33%…と、3分の1が肯定的だったとか。
とは言え、恋愛期間を飛ばして結婚なんて、現実にはものすごく難しいですし、結婚してから心を通わせていく必要はあるわけですから、避けては通れない道のようにも思えます。
ここでは、恋愛が面倒…だけど結婚は諦めたくないという人へ向けてお話していきます。
目次
まずは、恋愛が面倒に感じる理由について考えてみよう
過去の恋愛経験から新しい一歩を踏み出せない、いつかは恋人が欲しいけど今はそういう時期ではない等、恋愛を面倒に感じてしまう理由はいくつかあります。
まずはその理由を突き止めて、乗り越えるべき壁なのか、それとも時期を待ったほうが良いのか考えてみましょう。
・他にやりたい事があるから
・周囲からのプレッシャーに押しつぶされそうだから
・恋愛をして上手くいった試しがないから
・自分に自信を持てないから
では、ひとつひとつ見ていきます。
他にやりたい事があるから
趣味や仕事等、他にやりたい事がある人はどうしても恋愛に目を向けられません。
ちょっと気になる→もっと相手の事を知りたい→自分の事も知ってもらいたい→もっと一緒にいたい→付き合いたい…と、恋愛感情には段階があります。
初期の段階だと、少し意識する程度ですから、それだと今打ち込んでいる事(趣味や仕事)に気持ちが負けている状態でしょう。
初期段階から発展させる前だから、面倒だと感じてしまうのです。
周りからのプレッシャーを感じているから
周囲からのプレッシャーを強く感じている場合、本当は結婚を望んでいないにしても、結婚しなくてはいけないと思っている可能性は高いです。
女性は20代の後半になる頃、男性は30歳になる頃に、親から「まだ結婚しないの?」「そろそろ結婚しないと子供の事をあるんだし」と、心配されるようになります。
同居している場合だと、毎日のように「結婚はどうするの?」と聞かれ、その呪縛(?)から逃れる為に形だけでも結婚したいと思ってはいませんか?
結婚は年を重ねるほどに難しくなります。親としては子供の事を心配しているからこそ…なのは分かりますが、本人の気持ちは何より優先されるべきですよね。
恋愛しても上手くいかないから
あなたは恋人に対して尽くすタイプですか?
相手に好かれようとファッションを変えてみたり、相手が好きな物や好きな事に敏感になる、自分はそっちのけで一生懸命頑張っている姿は健気にも映る反面、独りよがりにも見えます。
こうして尽くす事で、恋人が重荷に感じてしまうケースは少なくありません。
自分なりに精一杯努力にしたにもかかわらず、それが原因となって別れを切り出されるという経験を何度か繰り返していると、次第に『頑張っても意味がない』と、恋愛する勇気や意欲を失ってしまいます。
自分に自信がもてないから
自信と面倒くさいと感じる気持ち、この2つはあまり関係ないように思うかもしれませんが、実はとても深く繋がっています。
『どうせ無理』『失敗するイメージしか湧かない』というように、自信がない人はやる前から、挑戦しない理由ばかりを考えます。
否定的な感情と向き合う事から始めますので、行動に移す頃には既に疲れてしまい、その結果として恋愛が面倒だと感じるようになるのです。
恋愛よりも結婚のほうがずっと面倒です
恋愛は面倒だけど、結婚がしたいと思っている人は、恐らく結婚の方が楽だと思っているのでしょう。
確かに、結婚と恋愛は違うもの、むしろ全くの別物と言っても良いくらいなのですが、恋愛は面倒だと思っている人には、結婚生活は到底つとまりません。
恋愛期間を経ていると、良い部分だけではなく、相手の嫌な部分もたくさん見ています。そのうえで結婚するのですから、覚悟がありますし、上手くやっていくための努力も続ける事ができます。
仮にあなたが、相手の中身を何も知らないで結婚したとすると、想定できなかった問題が山積みになる…つまり面倒くさい事の連続になってしまいます。
人と人との関わりには、面倒な事が絶対にはずせないのです。
ところで、恋愛と結婚の違いは何か、改めて考えてみましょう。
・恋愛は現在、結婚は将来を重視する
・恋愛は自分、結婚は家族が中心になる
・恋愛は刺激が欲しい、結婚は安心が欲しい
・恋愛は当人同士、結婚はお互いの親戚と付き合っていく
・恋愛はデート資金、結婚は生活資金が必要
・恋愛は非日常、結婚は日常
・恋愛は気持ち、結婚は行動が大切
・恋愛は思いやり、結婚は義務
色々な違いがありますが、共通している事もあります。それは、相手のことを思いやる気持ち、相手の為に時間やお金を費やすという点です。
結婚生活は、恋愛以上に相手と一緒に居る時間が増えますし、一緒に生活していく分、家庭での役割分担、相手への気遣いはより一層必要になります。
・やりたい事を制限しなくてはならない
・相手の親や親族との付き合いをしなくてはいけない
・同じ家に住んでいるので、ケンカしたら居心地が悪い
・家族サービスしないといけない
・好きなようにお金を使えない
・自分よりも家族が優先される
・相手との価値観の違いを埋める必要がある
ですが、こうした面倒な事というのは、結婚している当事者たちに聞いてみると、意外な反応が返ってきます。
確かに面倒だと口では言っているのですが、そこには家族を大切にしている様子や、幸せな一面を感じさせるニュアンスも含まれているのです。
面倒な事は必ずしもマイナスではありません。結婚生活は、自分から進んで背負いたい面倒もあるのだと教えてくれるようです。
恋愛してみようかな?と思える考え方5個
①トキメキを思い出す
恋愛が面倒だと思っている人は、周りの人の話や過去の経験から、デメリット面ばかりが見えているのではないでしょうか。
それだとトキメキが失われるどころではありません。好みの異性に出会ったとしても、結ばれるには恋愛を通さなくてはいけないのかと思うと、途端にやる気をなくしてしまうでしょう。
恋愛にはトキメキがつきものですから、まずはその気持ちを思い出してみましょう。
トキメキを取り戻すというと、難しそうに思うかもしれませんが、とっても簡単な方法があります。
その方法とは、恋愛映画や小説をたくさん見る事です。
アルバート・バンデューラという心理学者が行った実験では、犬が恐いという子供に、犬と楽しそうに遊んでいる子供の映像を見せたところ、自分から犬と一緒に遊ぶようになったという結果が出ています。
さらに、子供の性別や年齢に近づけて映像を作ると、その効果はより上がったそうです。
これは恋愛にも同じ事が言えて、恋愛で幸せそうにしている人達を映像を通して見ていると、「自分もこんな恋愛がしたい」「あの人とこんな風に過ごしたい」と考えるようになるのです。
もちろん、恋愛が成就して幸せになるストーリーの映画や小説を選ぶ事がおすすめです。
紆余曲折が多いドラマも面白いですが、フラれるシーンやややこしい関係になっているのを見ると「やっぱり恋愛って面倒」となるかもしれませんので、作品はレビューを読んでから選ぶと良いでしょう。
今はスマホでも映画や小説を楽しめるので、ちょっとした移動時間や隙間時間も有効活用できます。
また、友達に、今までで楽しかったデートや、異性に対して思わずドキッとしてしまう仕草等の恋バナを聞く事も効果的です。
②男女の違いを楽しむ
男性は女性の、女性は男性の違いにイライラしたりもどかしさを感じるものですが、恋愛が面倒だと思っている人は特にこの傾向が強いです。
「どうして男ってこうなの?」「なんで女ってこんな事言うの?」と、恋愛すると必ず『違い』と向き合わないといけませんから。
ですが、違いを楽しんでみようと思って付き合ってみると面白い発見ができるものです。
男は理屈で動き、女は感情で動くらしい
女性の脳は、左脳と右脳を繋ぐ役割のある脳梁が太いという特徴があります。
左脳は言語、右脳は感覚の領域(人によって若干差がある)ですが、女性は脳梁が太い為に、複数の情報を一度に処理できます。
これはつまり、感覚や感情で行動を決定する傾向が強いという事です。
一方、男性は女性よりも脳梁が細く、一度に多くの情報を処理するのが苦手で、感覚や感情では動きません。
実際は既にやりたい事が決まっていたとしても、行動するよりも先に「○○だからこうしよう」と理論的な枠にはめる事を優先させます。
例えば、前日と同じ物が食べたい場合、女性は「今日も○○を食べよう!」とあっさり決めるのに対して、男性は「2日くらいなら健康への影響も少ないだろうし、問題ないよね」というように、理由をつけて安心するのです。
『あ、今理由付けしてるな』『こんな時でも感情や感覚で動くんだな』というように、男女差を観察する目を持つと、違いを楽しめるようになります。
ケンカをしている時、男は黙って女は泣く
女が泣きながらまくし立て、男は黙る。ケンカした時によくある光景ですよね。
これは、感情的になっても女性が色々な事を同時に考えられるのに対して、男性がひとつの事しか集中して考えられないという特徴があるからです。
情報の処理が出来なくなった男性は、思考が停止して何も考えられなくなり、その結果黙るしかなくなるのです。
また、女性は、怒りが湧いてくると様々な感情が一気に流れてきて、自然と涙が出てきていますが、涙に特別な意味があるかというと、実はそうでもありません。
男性が黙った時、女性が泣いた時、どちらも放っておくのが一番良いです。追及したところで、余計にケンカが悪化してしまうだけですから。
男性と女性は脳の構造が違っていますから、同じ地域、同じ文化で育った人同士であったとしても、考え方は全く異なります(異性は宇宙人という言葉もあるくらいです)。
それに一人ひとりが持つ個性が加わると、違いはより明確になるでしょう。
「なんで分かってくれないの?」と考えるのではなく、「そんな風に考えるんだ、面白い!」と思えるようになったら、もっと恋愛が楽しくなりますよ。
③深く考えないで付き合ってみる
あなたは考えすぎてしまう性格ですか?もしそうなら、考える事に疲れきってしまったために、恋愛が面倒に感じているのだと思います。
相手の事がイヤな部分が目につく、相手に気を使いすぎてしまう、心が離れてしまうのが怖い、余計な詮索してしまう、嫉妬してしまう…。
悩み事・考え事は、数が増えるほど肉体的・精神的な疲労を伴いますが、これは恋愛に限ったものではありません。
仕事や友人関係など、普段の生活でも考える事はたくさんありますから、省けるものは省きたい。それなら恋愛はいらない…という結論に落ち着いているのでしょう。
考えすぎてしまう性格の人に大切なのは、楽な関わり方を知る事です。
人との関わりは、自分の頭の中だけで考えて答えを出せるものではありません。人間関係を築いていく中で、自分が楽になれる道を探っていきましょう。
相手のイヤな部分を深刻に捉えない
相手のイヤな部分ばかり見てしまうのは、実は自分自身に問題があるからだ…とも言われています。
そう言われても、あまりピンとこない人もいると思いますが、自分のイヤな部分を恋人に見つけると、不安になってしまいます。
例えば、あなたが掃除が苦手だったとして、恋人の部屋に行って散らかっているのを見たらどう思いますか?
最初は「仕方ないなぁ」と言って、片付けてあげるかもしれません。
ですが、あなたの心の奥では「将来一緒に暮らす事になったら、2人とも掃除ができないなんて不安…」というように感じ、イライラに繋がってしまうのです。
あなたが掃除好きなら、すんなり恋人の苦手な部分を受け入れられたはずです。イヤな部分ばかりを見ないようにする為には、自分を受け入れなくてはいけないのです。
今回の例だと「自分も掃除は苦手だけど、10分だけ一緒に片付けしよう」なんて言えると楽な気持ちで、恋人と、そして自分自身と向き合う事ができます。
相手への気遣いはほどほどに
相手に気を使ってばかりでは、本当に疲れますし面倒くさいです。次第にイライラが募っていくでしょう。
付き合い始めの頃はお互いをあまり知らないですし、気を遣うのは仕方のない事ではありますが、ずっとそれが続いてしまうと、一緒に居る時間が苦痛に感じるようになります。
バイバイした時にホッとするとか、○○をしないと嫌われると強く思っている場合は、危険信号と言えます。
適度な気遣いは大切ですが、度が過ぎると、あなただけではなく恋人にとっても居心地が悪い環境を作ってしまいます。
こうした場合、改善するポイントは4つあります。
・自分の気持ちもセットで伝える
恋愛は恋人への気遣いだけでは成立しません。それと同じくらい自分の気持ちを理解してもらう努力が必要です。
・体をほぐして心もほぐす
心が緊張していると、体も緊張して肩や首が凝ったりするもの。そんな時は軽くストレッチをしてほぐしてあげると、心も軽くなるものです。
・自分が楽しいと思える事をデートに盛り込む
好きな事に熱中していると、自然体でいられるので余計な気を使わずに済みます。
・相手に問題はないのに浮気の心配をしない
浮気の前科があるならまだしも、そういった気配は全くないのに浮気を疑ってしまう人がいます。こうした場合、相手ではなく、人を信頼できない自分自身に問題があります。相手をいくら疑っても答えは出せません。
④”今だけ”を意識する
恋愛は、先の事ばかり考えていると前へ進みません。
確かに、将来を考えるのも大切ですが、それで恋愛=面倒と感じてしまうのならチャンスを潰してしまっています。
将来を意識し過ぎると、今を楽しむ事はできませんし、相手の良い部分よりも悪い部分に目が行くようになります。
女性は、交際の時に結婚も意識するという人が72%(マイナビニュース調べ、2013年7月)と、半数以上が将来を考えているという事ですから、特にその傾向が強いと言えるでしょう。
将来を考えるのはもちろん悪い事ではありませんが、今ある可能性を捨ててまで大事にするものではありません。
幸せ・楽しい・嬉しいと思う瞬間を、何より大切にする
この人と一緒になったらどうなるか…を、しつこいくらいシミュレーションしてしまう人は、今の気持ちを何より大切にして行動してみてください。
そして、今ある恵まれている部分に目を向けましょう。
安定した仕事に就いている、大きな病気をする事なく生活できている、食べる物に困らず生活出来ている、趣味が充実している等、何でも構いません。
自分の周りに転がっている幸せを意識できるようになれば、自然と今を楽しめるようになりますよ。
⑤一旦休む
疲れた時は休むという選択肢もあります。
面倒に感じているという事は、言い方を変えれば疲れているとも言えます。
疲れた状態では良い出会いも期待できませんし、仮に素晴らしい出会いに恵まれても見逃してしまいます。
こんな時は、一旦恋愛からキレイさっぱり離れてみるのも、ひとつの方法です。
少し離れてみると、第三者目線で恋愛と向き合う事ができるようになり、自然と気持ちの整理もできるものです。
ただし、ひたすら引きこもったり、これまで以上に仕事や趣味に熱心になるというように、恋愛から遠ざかり過ぎるのもいけません。ある程度期間を決めてリフレッシュに努めましょう。
恋愛が面倒だと思っている時点で、恋愛を意識している事になりますよね。本当は、好きな人が欲しい、分かり合いたい、好きになって欲しい…と、思っているなら、まずはその気持ちを受け入れる事が大切です。
いつか、自分から面倒を背負いたいと思える人と出会うために、今の自分を見つめなおしてみませんか。
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