恋愛の思い出がどんどん美化されていくのはなぜ?前に進むための考え方
顔を合わせるとケンカばかりで、話し合いができる状態でもなく、別れるしか選択肢がなかったはずなのに・・・。時間の経過とともに別れた恋人との思い出が美化されていくことはよくあります。
憎むよりは大切な思い出として胸にしまったほうが良いのですが、この美化が前に進めない原因になってしまう人がいます。あなたはどうでしょうか。
新しい恋愛をしようとすると、つい昔の恋人と比べてしまって躊躇してしまうことはありませんか?
ここでは、過去の思い出が美化される意味や仕組み、そして過去にとらわれず新たな恋愛に進むための方法を紹介します。
目次
恋愛の思い出が美化されていくのはなぜ?考えられる理由5個
過去の思い出が美化されていくのは、恋愛に限ったことではありません。友人や職場、家族との関係性においても「昔は良かったなぁ・・・」なんて台詞が口癖な人がいます。
悪い思い出は忘れて、良い思い出はどんどん良い方向へ補正されていく。その理由を挙げていきます。
①未練が残っているから
遠距離が続かなかった、恋人に裏切られた、いきなり別れを切り出されて別れた場合、色んな感情を抱えることになってしまいます。憎い・悲しい・辛いと思う反面、愛情も消えていないため、未練が残ってしまいます。たとえ、相手からすごく傷つけられたとしても、時間の経過と共に思い出の美化が進んでしまうので、前に進むことができなくなってしまいます。
②いつまでも自分のものだと思っているから
これは男性に多い傾向ですが、別れた後も自分のことが好き、自分のモノ・・・みたいな感覚が芽生えやすく、思い出は美化されていきます。
心理学的に、男性は別ファイルに保存して、女性は上書き保存すると言われていますよね。男性は一度付き合うと恋愛感情は薄れていったとしても「お気に入り」であることは変わらないので、思い出を振り返る機会が多くなり、その過程の中で美化されていくのだと考えられます。
ちなみに、男性は歴代の彼女の写真も大切に持っていることも多く、時々見返したりして、今の彼女を怒らせてしまうことも・・・。過去の思い出を大切にするのは良いことですが、今カノとの関係にヒビが入らないように言葉を選んだり、配慮することは大切です。
③失恋の傷を癒すことができないから
これも男性に言えることですが、失恋した苦しみを癒すための努力が苦手な人が多いです。たとえ、仲の良い友達に対しても自分の弱みを見せることができないので、表向きは元気であっても立ち直れていないことが多いのです。
未練が募っていくと、ストーカーのような行動をするようになるかもしれません。失恋の傷やストレスを小さくすることができないため、立ち直るきっかけを失います。すると、いつの間にか自分の感情だけで行動するようになり、ストーカー行為に走ってしまいます。
④今の生活が満たされていないから
今の恋人と上手くいっていない、もしくは恋人が欲しいのになかなかできないという状況だと、どうしても過去の恋愛にふける時間が増えていきます。
過去には絶対に戻れないと重々承知しているからこそ、思い出の美化が進み、いつのまにか前進することを忘れてしまいます。
⑤心から幸せだと感じていたから
結果的に別れることになったとしても、付き合っていた当時は「この人とこれからもずっと一緒にいるんだろうな」と思ったことがあると思います。まさに理想の相手だ!と思える人と付き合っていたなら、別れた後もずっと一緒にいたかった思いを引きずってしまいます。
元カレ・元カノと過ごしてきた時間の中で、美化とかは一切関係なく、美しい最高の相手だった場合、その記憶はずっと脳に残ります。そのため、新しい恋をしても過去の思い出と比較してしまいますし、更に美化まで加わってしまうと前に進むことが難しくなってしまいます。
思いでの美化を前向きなパワーに変えていく方法があります!
恋愛の思い出を美化が進んでいくと、悪い思い出は薄れていくので、新しい恋愛が難しくなってしまうのは事実としてあります。実際、美化してしまうために恋人ができなくて悩む人は多いでしょう。
ですが、”美化すること”と”前進できないこと”は、必ずしもイコールで結ばれているわけではありません。
考えてみてください。
悪い思い出がいつまでも鮮明な記憶として残っていたらどうでしょうか。
浮気されてものすごく傷ついた、暴言や暴力で苦しめられた、大切にされていなかった・・・。これらの悪い思い出が強く残ってしまった場合、新しい恋愛の可能性を前にすると怖気づいてしまいます。
「男(女)なんてどうせすぐ浮気するんだ」「もう傷つけられたくない」と、まだ始まってもいないのに、逃げたくなってしまいます。
人間が傷ついても、失敗してもいいから、それでも突き進んでいこうと思えるのは、悪い思い出を風化させ、良い思い出を美化できるからです。
恋愛だけではなく、仕事や友人・家族関係を築くうえでも、良い思い出があるから勇気を出せた経験は誰でもあるはず。前進するための原動力として思い出の美化を上手く利用していくことが大切です。
思い出の美化で心も体もポカポカに・・・
寒い中でも好きな人とならいつまでも外でおしゃべりできたという経験はありませんか。一人なら一刻も早く暖かい場所へ行きたいと思うのに、好きな人と一緒ならポカポカしてきます。特に片思い中はポカポカどころか汗をかくくらい暑くなってしまいます。
このように人は、幸せだと感じると体温が上がるという性質があります。
これは思い出を振り返っている時にも同じで、既に過去のことではあっても、脳が幸せだと感じればポカポカしてきますよ。
比べたがりな人は良い部分の比較を
新しい恋人ができても、昔の恋人と比べては「前が良かった」なんて思うことがあります。前の人はいつも奢ってくれたのになぁとか、前はもっと色んなところへ旅行へ行けて楽しかったのに、大事にしてくれたのに・・・と比較ばかりしてしまうと、当然恋愛は上手くいきません。
思うだけならまだしも、「前の彼(彼女)はこんな風にはしなかったよ」と言ってしまった日には大喧嘩に発展してしまうでしょう。
どんどん美化されていく思い出で勝てる現実なんてそうそうありませんから、今の恋人と良い関係を築いていきたいなら比較はやめるべきです。ただ・・・癖になってしまうと止めるのも難しいんですよね。
そんな人には、今の恋人の良い面と、昔の恋人の悪い面を比較してみることをおすすめします。たとえば「今の彼氏は私の話をいつまでも楽しそうに聞いてくれるけど、元カレはいつも面倒くさそうにしてたっけ・・・」というような感じ。
これなら比較をしても今の幸せをより強く幸せだと感じます。元カレはとても好きだったけどやっぱり今が一番!と思えたら、過去がお互いに良い影響を与えてくれます。
まとめ
悪い思い出は忘れて良い思い出を美化するのは、勇気を持って新たな恋に向かうための素敵な幻想です。
前の恋人よりも素敵な人なんて絶対に現れないと思っているうちは、新しい恋愛ができませんし、素敵な出会いを前にしても恋愛の感度が鈍くなってしまうので、自分の気持ちにも相手の気持ちにも気付くこともできません。
ですが、どんな素晴らしくても過去は過去。変えることも戻ることもできません。それならば、過去の思い出は”今をもっと楽しく生きていくため”に使っていきましょう。
これからは幻想に振り回されるのではなく、前向きなパワーに変えていくことを意識していきましょう。何歳になっても、どんな状況であっても、常に今が一番!と思える人生を送ってください!
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