モテない男性に多い自己愛性人格障害とは?克服することはできる?
モテない男性も様々ではありますが、いわゆる「自己愛性人格障害」に近いのではないかと思われるモテない男性は実は多いです。
人間は誰しも自分が可愛いものです。
しかし、それがあまりにも「過度」なもの、つまりは自己愛性人格障害に近いものなのではないかと感じられると、女性としても「え…」となるのは言うまでもありません。
モテないのも当然ですが、自己愛性人格障害の最大の難点は、自覚が難しい点にあります。
客観的に考えれば「おかしいでしょ」と思うようなことも、自己愛性人格障害の場合、その「客観的に自分を見る」ことができません。
ではモテない男性に見られる自己愛性人格障害とはどのようなものなのか。モテるためにはどのようなことが必要なのかを踏まえて考えてみるとしましょう。
目次
「ご都合主義」な考えが多い
自己愛性人格障害のモテない男性は、いわゆる「ご都合主義」的な考えが目立ちます。
その時に思ったことを話す。
そのため、周囲からすると「一貫性がない」になってしまいます。
しかし、本人からすると「その時思ったこと」を話しているのであって悪意はないのです。
その時に思ったことを素直に口に出している。
ただそれだけでしかないのですが、一貫性がないので周囲からすると「さっきと言っていることが違う」になり、「振り回されるだけ」になってしまうのです。
ともすれば「嘘つき」となるのですが、当人からすると、嘘をついているのではなく、「その時思ったこと」を口に出しているだけでしかありません。
悪意がない分、確信犯的に嘘をついている人間よりも性質が悪いと言えるでしょう。
しかし自分自身では自覚がないので「なんで俺の言っていることが分からないんだ」となるのです。
この問題を「自覚」することは難しいです。
そもそも、自覚できるようであればこのようなことにはならないからです。
そのため、自分がどう思っているのかなど、SNSに残しておくのも良いでしょう。
そして改めて自分が過去にどのような発言をしたのか。
その発言たちに整合性があるのかを確認してみると良いでしょう。
自己愛性人格障害のモテない男性の発する言葉は、「他人に理解してもらうための言葉」ではなく、「自分を演出するための言葉」です。
そのため、そこに説得力があるのかなど関係ないのです。
端的に言えば「自己陶酔のための言葉」でしかありません。
そして、女性と「コミュニケーション」を楽しみたいのではなく、「自分を見てくれ」というスタンスになります。
そのようなスタンスの男性と一緒にいて楽しいと思う助成は残念ながらなかなかいないでしょう…。
自分のことにしか関心がない…
これもまた、自己愛性人格障害の特徴です。
モテる・モテないに関係ない特徴なのですが、モテない男性の場合、ここに自己顕示欲が混ざり合い、相手の声に耳を傾けないようになってしまいます。
人間誰しも「自分のことを分かってもらいたい」という意識があるのは当然なのですが、モテない男性の場合、自己愛が強すぎ、さらには根底にあるコンプレックスから相手の話を聞くことに関心がありません。
女性と一緒にいる時も、「この女性はどんな個性なんだろう」「この女性はどんな性格なのだろう」といったことには興味を持ちません。
それよりも「自分はこういった人間なんです」というスタンスです。
結果、自分の話ばかりをしてしまうことになります。
コミュニケーションの基本は「会話」ですが、自己愛性人格障害のモテない男性の場合、会話が「双方向のコミュニケーション」ではなく、「一方的な伝達」にしかなっていません。
つまり、女性を「聞き役」に押し込めてしまうのです。
これでは残念ながら女性が「この男性と一緒にいると楽しい」「もっと一緒にいたい」と思うわけはありません。
しかし、自己愛性人格障害男性は先にもお伝えしたようにご都合主義的な考えがありますので、相手からどう思われているのかという考えが欠如しています。
結果、コミュニケーションではなく自分を押し付けるだけのものとなってしまい、女性から「NO」を突き付けられるのです。
自分のことを「分からない側」が悪いと考える
自己愛性人格障害のモテない男性に多いのがこのタイプです。
自己愛性人格障害の男性は、自分への愛が強すぎて、「自分は悪くない」という思いから、「自分は特別」「自分は凄い」と考えてしまいがちです。
さらにその考えがエスカレートすると、「自分のことを分かってくれない側が悪い」と考えるようになります。
女性との時間に於いても同様です。
女性から「NO」を突き付けられた時、普通の男性であれば「何がいけなかったんだろう」「ちょっと言い過ぎたのかも」「もしかしたら気分を害しちゃったのかも」など、まずは自省するものです。
しかし自己愛性人格障害の男性の場合、「分かってくれない相手が悪い」になるのです。
ともすれば「結局自分のことを理解できる人間なんていない」という考えに至ります。
物凄くよく解釈すれば「ポジティブ」ということになりますが、自省がないので結局毎回同じことを繰り返します。
失敗して「次」という気持ちになることは悪くはないのですが、自省のない「次」は、また同じ失敗を繰り返すことを意味しています。
「次」の前に、なぜ失敗したのかを考えなければなりません。
しかし自己愛性人格障害の男性の場合、「相手が悪い」「自分は悪くない」で次に進んでしまいますので、次もまた、同じ失敗を繰り返します。
しかしそれでも「相手が悪い」になるどころか、むしろ「自分を理解できる人間はいない」と、自分が高みにいるかのような考えに至ります。
残念ながらこれではモテないのも無理はありません…。
自分をよく見せようとする傾向が強い
自己愛性人格障害の男性は虚栄心が強いです。
そのため、自分を「良く見せよう」とする傾向にあるため、嘘も厭いません。
嘘をついても、自分が良く見られるのであればそれで良いのです。
根底にこのような考えがありますので、女性とのコミュニケーションに於いても、「ありのままの自分を見てもらう」ではなく「自分の凄さを知ってもらいたい」というスタンスになってしまいますので、平気で嘘をつくことも珍しくありません。
年収を少し多めに申告したり、あるいはこれまでの女性遍歴など、あからさまな「嘘」ではなく、少し盛って話すことは珍しくありません。
しかし、女性とて人間です。
言葉と相手の雰囲気から、嘘をついているかどうか位は見抜く力を持っています。
例えば収入に関して言えば、収入は価値観や生活様式などいろいろなことが見えてくるものです。
高い年収を告げてきたものの、身に着けているものが年収と比べると明らかにおかしいものや、あるいはお店で注文するものが年収相応の物ではなければ「実際にはそこまで稼いでいないんだろうな」と気付くことでしょう。
しかしモテない男性とすれば、見抜かれているなどとは思わず、さらに自分をよく見せようと嘘をついてしまいますし、少し突っ込まれると嘘を嘘で塗り固めざるを得ないようになり、やがては話に齟齬が出てくるようになって女性から愛想をつかされることになります。
誰もが自分のことをよく見せたいという気持ちはありますが、「嘘」をついてまで良く見せても意味はありません。
そもそも、嘘をついた時点でそれは「自分」ではないのです。
そのことを頭に入れ、女性とのコミュニケーションの際には「自分をよく見せる」ではなく、「ありのままの自分を見てもらう」というスタンスを心がけましょう。
批判に対して過剰に反応するから相手も…
自己愛性人格障害の男性は、自分が「絶対」だと思っています。
自分は絶対に間違っていない、自分は絶対に正しい…。
そのため、他人からの指摘、あるいは批判に対して過剰に反応します。
冷静に「どういった点が違う?」と指摘できれば良いのですが、自分を絶対だと思っているため、批判に対して感情的になってしまうケースも珍しくありません。
しかし、批判とは決して悪意が込められているだけの物ではありません。
相手からすれば、「もっとこうした方が良いんじゃない?」といった提案なのです。
それでも自己愛性人格障害の男性の場合、批判を「自分への紛糾」にしか考えられません。
相手からすれば悪口や文句だとかではなく、相手のことを思ってのことであるにも関わらず、本人は「文句を言われた」と、感情的な考えになってしまいます。
そして、高すぎる自尊心を傷つけられ、やたらと過剰に反応するようになってしまうのです。
文句を言われてありがたいと思う人間はなかなかいないとは思いますが、だからといって過剰に反応する必要もありません。
ましてや女性からの指摘の場合、女性は「こうしてくれればもっと好きになれる」との意味も含まれています。
それでも「なんでそんなこと言うの?」と喧嘩腰に対応してしまったら、女性からすれば「話の通用しない人」となるのは言うまでもありません。
他人からの声に感情的にではなく、冷静に、真摯に向き合い、「言葉だけ」で考え改善すべき部分は改善する。
このスタンスを覚えましょう。
常に「上から目線」な態度も特徴です
自己愛性人格障害の男性は常に「上から目線」的な立ち振る舞いが目立ちます。
これでは一緒にいる人間は「面倒くさい」となるのも当然です。
しかし、モテない男性は自分をどこか特別だと思っていますので、そもそも「上から目線」を意識しているのではなく、自然とそのような立ち振る舞い・言動となってしまうのです。
そのような男性に好印象を寄せる女性は残念ながらいません。
「自分は何でも知っています」といった物言いや、相手の言動に対して同意や楽しさではなく、なぜか上から目線。
これでは女性がつまらないと感じるのも当然です。
しかし自己愛性人格障害のモテない男性は、自分に酔いしれています。
そして、自分を見せれば相手は自分のことを好きになってくれるとの勘違いがあります。
このような勘違いもまた、女性からすると「上から目線」でしかありません。
女性が男性に求めているのは上から目線ではなく「一緒にいて楽しいのか」です。
常に偉そうにあれこれ上から言ってくるような男性と一緒にいて、「楽しい」「この人といると時間を忘れてしまう」などと感じる女性はいません。
言動や態度など、改めて見直してみると良いでしょう。
特に「事実を追及している」という態度は、仕事であればまだしも、女性との時間では「空気の読めないモテない男」にしか映りません。
「自分は間違っていない」という態度は…
自己愛性人格障害のモテない男性は、女性と接する時に於いても「楽しさ」ではなく「自分は正しい」というスタンスをとってしまいがちです。
例えば何気ない会話の中で、女性が少し違うことを言うと、まるで鬼の首を問ったかのように間違いを指摘する。これでは女性からすると何も言えなくなってしまいます。
事実だけしか言えなくなるので、女性の口数は減ります。
しかしモテない男性はそんな女性を見て、「緊張しているのかも」などと自分に都合の良い解釈をしてしまいます。
この根底にあるのも「自分は間違っていない」「間違ったことをしていないから嫌われるわけがない」という思いです。
確かに間違いを指摘することは、仕事であればとても大切なことです。
間違いのまま話が進んでしまい、大問題に発展したら会社そのものの責任が問われてしまいます。
しかし、男女の他愛のない会話に於いては、間違いなど些細な問題でしかありません。
大切なのはその言葉が事実なのか事実ではないかよりも、お互いが楽しいと思える時間を過ごすことです。
スルーしたところで大した問題ではないようなことは、わざわざ間違いを指摘する必要もありません。
それでも指摘したいのであれば、「それは違うよ」などと上から目線で指摘するのではなく「おれは〇〇だと思っていたけど…ちょっと記憶曖昧だからそっちが正しいかもしれないけど」など、言い方には気を付けるべきです。
まとめ
自己愛性人格障害のモテない男性はこういったことに対した無自覚な点が最大の問題点です。
これらを見て「自分には関係ない」と思った男性こそ、自己愛性人格障害の可能性が高いです。
客観的に自分を見ることは難しいことではありますが、まずはこれらに当てはまっているのかどうか、できるかぎり「客観的に」考えてみると良いでしょう。
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