「結婚は好きな人とするべきではないって本当?」幸せな結婚をするための考え方5個
”結婚すること”と”好きな人”はとても深い結びつきがあるように感じます。好きという気持ちは色んな場面で私たちにパワーを与えてくれます。好きの延長線上に結婚を意識するのも分かります。
ですが、その一方で結婚生活は好きだけでは乗り越えられないハードルの存在もある程度は想像できるでしょう。
お金のこと、子どものこと、家事分担のこと、親の介護、日々のコミュニケーションなどなど。ひとつひとつ話し合い、お互いの違いを理解し尊重し合う、そんな関係性を築かなければ安心できる結婚生活は送れません。
ここでは・・・
・好きであることが土台で結婚するのが危険ということも分かっている
分かっているけれど、「分かっている止まり」でこの先どこへ進んだらいいか分からない人に向けてお話します。
目次
「ベストな結婚相手は好きな人ではない」といわれる理由
「ベストな結婚相手は好きな人ではない」という考え方があります。このひと言だけ聞くとそんな事ない!と反発したくなる人もいるでしょう。特に現在好きな人がいて、その人と結婚したいと考えているなら尚更です。
好きな人と結婚してはいけないという考え方の根底にあるのは、「気持ちは不変ではない」ということ。私たちは3分も経てば気持ちが変わる生き物です。
天気や時間帯でも左右されますし、隣に誰がいるのか、どんなにおいがしているのか、どんなメイクをしてどんな服を着ているのかなど、些細なことでも変わっていきます。
つまり、好きという気持ちも何年・何十年も維持していける保証はどこにもないのです。
気持ちに振り回されるリスク
これまで経験してきた恋愛の中で、何年経っても忘れられない存在が一人くらいいませんか?
とっても好きだったけど片思いで終わった恋、結婚まで意識して付き合ってきたけど相手の浮気が発覚して死ぬほど辛い思いをした恋など、どちらかといえば、好きという気持ちが大きかったのに悲しい結末になった恋愛を思い出す人が多いのではないでしょうか。
たとえば同窓会で、過去に好きになった人と出会ったらあなたはどういう反応を示すと思いますか?
懐かしいなぁくらいなら、過去は過去のものとして整理できていますし、気持ちに振り回されない心の持ち主だといえるでしょう。
ですが、一気に昔に引き戻されたような感覚が湧いてきて好きだった気持ちまで蘇ってくるのであれば、気持ち重視で生きているということになります。そういうタイプは、理性で自分を抑えることができません。
過去の辛かった恋のお相手が目の前に現れたなら、あの頃のどうして?という気持ちをぶつけてしまうでしょう。その結果もしも「あの頃はどうかしてたんだ、ごめん」とも言われようものなら、考えるよりも先にそのお相手の胸に飛び込んでいくことでしょう。
ですが、お相手目線で考えてみた時に、あの頃は申し訳なかったなと思ったから「ただ謝っただけ」だったらどうしますか?
向こうからくっついてきたから「何となくその時の勢いで体の関係を持っただけ」だったとしたらどうでしょうか。
このように、今思ったことを思ったままに行動しないと気が済まず、決定的な間違いを犯してしまった後にどうしようと悔やみ、嘆くのが、気持ち重視で動く人がやりがちな失敗なのです。
気持ちは必ずしもあなたが望んでいるものをくれるとは限らない
「気持ちのままに行動する」
このひと言で救われる人は多いと思います。たとえば苦しい環境の中で踏ん張り続ける人がこの言葉をかけられれば、もっと楽になっていいんだと今の環境から抜け出すきっかけになるかもしれません。そして欲しい人生を手に入れられる可能性もあります。
ですが、気持ちのままに行動することこそが、あなたが欲しいものをプレゼントしてくれるとも限りません。
あなたがその時々で思ったことや感じたことは真実ですし、誰が何と言おうと間違いなくあなたの気持ちです。ですが、気持ちだけを根拠に行動していいのは小さな子どもだけ。私たち大人は、気持ちはあくまで判断基準のひとつだと捉えていく必要があります。
好きな人と幸せな結婚をするために心がけて欲しいこと5個
既に好きな人がいて、その人とお付き合いをしていて、結婚まで考えているのなら、今更気持ちに振り回されるなと言われても無理な話ですよね。好きな人と結婚できて、安定した平和な生活ができるならそれがいいに決まっています。
ですが、「ベストな結婚相手が好きな人ではない」という考え方は確かにと思わせる部分もあったのではないでしょうか。気持ちは大切にするものだけど、振り回されていては幸せとはほど遠い人生を送ることになってしまいます。
そこで、好きな人と幸せな結婚生活を送るために心がけてほしいことをまとめました。
1.結婚と恋愛の違いを知る
結婚の中に恋愛があるのは理想的ですが、恋愛気分のまま結婚するのは危険です。付き合っている段階から見直せる部分、挑戦できる部分はありますので今の恋人と結婚したいなら、最低でも次の6つについて2人で話し合ってみてください。
→恋愛と結婚の違いは・・・
・恋愛は今を見ていて、結婚は将来を見ている
・恋愛は自分中心で、結婚は家族中心である
・恋愛はイベントが大切で、結婚は日常生活が大切になる
・恋愛は刺激を求めて、結婚は安心を求める
・恋愛は2人だけの世界で、結婚はお互いの親族・親戚との世界がある
・恋愛はデート資金が必要で、結婚は生活資金が必要
2.価値観の違いは問題じゃない。相手の価値観を理解しないことが問題になる
離婚した人たちが後悔していることの中に「相手の価値観をもっと理解できればよかったのに・・・」というものがあります。
恐らくこの手の後悔をしている人は、結婚生活を送っている間は自分の価値観ばかりを押し付けてしまっていたのでしょう。
価値観は違っているのが普通ですし、違っていることは間違っていることとは限りません。ですが、結婚生活を送る上では、妻が夫に合わせたり、その逆もあったりと、ひとつの道に決めなくてはいけないこともあります。そんな時に価値観のぶつけ合いが起こってしまいがちですが、この時に相手の価値観と上手く付き合っていければ、とてもよい話し合いができるでしょう。
→価値観の違いを楽しむには・・・
・理解してほしいなら、まずは理解する側になる
・チリも積もれば・・・がいかに怖いか理解する
・小さなことでも話し合う習慣をつくる
・円満な関係を維持するためのルールを設ける
・日々のコミュニケーションを大切にする
3.記念日は2人の世界に浸ってリフレッシュ
あなたは恋人と記念日のお祝いをしていますか。盛大にお祝いしなくても、ちょっとお高めのレストランで食事したり、共通の趣味のカラオケで思いきり歌ったりといった日常生活とはそんなに変わらないことでも構いません。
大切なのは記念日を意識しているのか?という点なんです。ある調査によると、離婚した人の81%は結婚記念日を祝っていなかったのだとか。
結婚すると、夫として妻としての立場で物事を考えるのが主になります。子育てをするようになれば父と母としての立場も加わり、ますます自分単位でものを見る機会は減っていくでしょう。
ですが、記念日は夫や妻としてではなく、父と母でもなく、一人の人間として純粋に楽しめる時間を作る最高の機会になります。恋人時代から記念日を祝う習慣があって、これを結婚生活に突入しても続けられれば、とてもいい夫婦関係を築いていけるでしょう。
もし、記念日を意識することすら忘れてしまっているのなら、ぜひ次の記念日は張り切ってお祝いしてみてください。特に男性はこうしたイベント事に鈍感な人が多いですから、高いハードルに感じるかもしれませんが、今から練習しておいて損はありません。
→彼女が喜ぶ記念日とは・・・
・ロマンチックな演出をしてみる
・記念日にぴったりなプレゼントを贈る
・プレゼントは渡し方にもひと工夫してみる
・記念日だけに行く特別な場所を作る など
4.同棲しているなら結婚生活の疑似体験ができる
もし既に同棲しているのであれば、結婚生活をよりリアルにシミュレーションしない手はありません。恋人感覚で同棲していると、それぞれのプライベートを重視する中で生活しているでしょうし、嫌な部分を見てもある程度は流せるでしょうが、夫婦感覚で生活すると家事の分担や生活費を中心に気になることが増えていきます。
それはそうですよね。
恋人との生活は一生続くという認識は弱いですが、結婚は一生続くことという認識が強まるので、些細なことでも「これが一生なのか・・・」と思うと何ともいえないプレッシャーになってしまうのです。
同棲生活で起こる問題は、結婚生活でも起こる可能性が高いです。とするならば、2人でどう乗り越えていくか今で試行錯誤していくことは結婚するための修行として最適です。
→同棲生活でよく起こる問題は・・・
・家事の分担で揉めてしまう
・相手の嫌なところばかり見えてしまう
・生活費の分担で揉めてしまう
・だらけすぎな毎日になってしまう
・トキメキを忘れてしまった
・一人時間が取れなくてイライラする など
5.熱しやすく冷めやすい自分を見直す
言うまでもなく、熱しやすく冷めやすいタイプの人は結婚向きではありません。熱しやすいと取り返しのつかない失敗が増えますし、冷めやすいと関係を長く続けることができません。
このタイプの人は、これまでの自分を振り返ったり、熱しやすく冷めやすい部分が表に出てこないように自分と付き合っていくことで、将来を見据えたお付き合いができるようになります。
→熱しやすく冷めやすい自分と上手く付き合うには・・・
・付き合うことがゴールではないと心得る
・情熱的な時ほど冷静になる問いかけをしてみる
・恋愛感情が芽生えたらまずは誰にも話さず一人で静かに温める
・人に幸せにしてもらいたいという考えを手放す
・周囲のアドバイスにも耳を傾ける
・過去の恋愛パターンを振り返って分析してみる
・趣味や習い事など長く続ける経験を積む
・自分をよくみせようと見栄を張らない など
まとめ
幸せで円満な結婚生活を送るための条件に、「好きな人であること」が入っていてもいいですが、好きな人を中心にしてはいけません。
結婚は長く続けていくことが前提の契約です。
今回お話した「恋人から夫婦としての考え方を身に付けていくこと」「相手の価値観を尊重すること」「記念日を大切にすること」「結婚生活をシミュレーションすること」「長く付き合っていくための耐性を得ること」は基本であり、好きな人と結婚生活を送っていくためには、何においても細やかな調整や話し合いが必要なのです。
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